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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

丸山穂高議員に幼女セクハラ疑惑浮上、在任中なのに事務所閉鎖で連絡がつかない状況

文=神澤志万/国会議員秘書

 でも、実は少し前に自民党の国対方面からすごい情報が入っていたんです。「特区改正法案を提出したとしても、片山大臣だし、成立させなくてもいい。したがって、国会も延長はしない」というのです。要するに、「片山大臣がうるさいから顔を立てて提出はするが、今国会での成立にはこだわらない」というわけです。これは片山大臣が軽く見られていることの証でもあり、ちょっと驚きましたが、実際にそうなってしまいそうです。

 永田町の住人たちは、こういう情報を集めては一喜一憂しているのです。

あまのじゃくな安倍首相が吹かす“解散風”

 今のところ、神澤の予想はズバリ「総選挙はある。準備を進めよ!」です。永田町では、よく「常在戦場」と言われます。長岡藩の家訓としても知られますが、いつあるかわからない総選挙を意識しつつ、日頃の政治活動を行うべし、ということです。

 一方で、腹をくくって与野党の衆議院議員や候補予定者が猛スピードで選挙の準備を始めたら、あまのじゃくな安倍晋三首相は、かえって解散しないという判断をすると思っています。

「2017年10月の総選挙から2年もたっていないんだから、今回はなし」というのは正論なのですが、そう思って準備を怠っていると、痛い目に遭うかもしれません。

 たとえば、05年8月のいわゆる「郵政解散」は誰も想定していませんでした。小泉純一郎首相は「郵政民営化法案が参議院で否決されれば、自分は衆議院を解散して国民の信を問う」と明言していたのですが、当時は「小泉さんがひとりだけイキがっている」と思われていたのです。議員会館の雰囲気も、本気で選挙に備えているようには感じられませんでした。

 でも、忘れもしません。解散した8月8日は暑い日だったのに、議員会館に足を一歩踏み入れた瞬間、あまりの“空気の変化”に背筋が凍る思いがしたのです。

「しまった! 小泉さんは本気だ、解散だ!」と気づいたのですが、もう遅かったですね。9月11日の「郵政選挙」では、事前の予想を大きく覆して自民党の圧勝となりました。

『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。 amazon_associate_logo.jpg

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