江川紹子の「事件ウオッチ」第17回

【北大生・イスラム国参加計画事件】公安がジャーナリストを強硬に逮捕して情報を奪取か?


 このうえ、常岡さんを逮捕するなど、強制捜査をさらに強硬すれば、日本には報道の自由はあるのかと、諸外国から疑問符をつけられることになる。その時に生じる国際的な評価の低下は、産経新聞の記者を在宅のまま起訴した韓国の比ではないだろう。そんな恥ずかしい事態は、勘弁してもらいたい。

 警視庁公安部は、いったん立ち止まって、頭を冷やし、自省すべきだ。警察の暴走を許さないために、東京地検公安部が果たさなければならない役割も大きい。
(文=江川紹子/ジャーナリスト)

江川紹子/ジャーナリスト

東京都出身。神奈川新聞社会部記者を経て、フリーランスに。著書に『魂の虜囚 オウム事件はなぜ起きたか』『人を助ける仕事』『勇気ってなんだろう』ほか。『「歴史認識」とは何か - 対立の構図を超えて』(著者・大沼保昭)では聞き手を務めている。クラシック音楽への造詣も深い。


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