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(3)は、右側でしか噛めないとか、顎が右側には動くが左には明らかに動きづらいなどの偏りがあれば、これも咀嚼訓練などのリハビリにより左右前後に滑らかに動かせる咀嚼システムにすることが必要です。
(4)は、噛みしめに対してしっかりとした対策をすることが必要だということです。ほとんどの人が、寝ているときを中心として噛みしめており、起きているときでも無意識に噛みしめていることが多くあります。この噛みしめる力によって歯、歯周組織、顎関節、咀嚼筋などがダメージを受け、歯がダメになる大きな要因となります。また、咀嚼筋のこりから頭痛、肩こりなどにつながることもあります。歯科治療において噛みしめ対策は必須事項と考える必要があります。
(5)は、(1)~(4)の上に、しっかりと虫歯、歯周病などに必要な処置をするということです。現状の歯科界はこの(5)のみに集中し、口を取り扱うという観点が失われています。
この(1)~(5)の各項目をできる限り整え、各機能のつながりを強固にすれば、最小限のエネルギーで軽やかに働く口となり、歯、口に関連するストレスが減り、歯も長持ちし、全身の健康にとっても好影響があるはずです。
筆者自身の受けたい歯科治療
結局は、しっかりとした診察と検査を行い、その結果を十分吟味し、その人の口のストレスを最大限減らす治療方針と用いる治療手段(入れ歯なのかブリッジなのかなど)、費用についての十分な説明を行い、理解と同意の上、立案した治療計画を基にひとつずつ丁寧に進めることが口の健康を手に入れる一番の近道です。
それはまるで自分で自分の治療をするようなもので、これ以上丁寧な治療はありません。これは筆者自身の受けたい歯科治療です。
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