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目からウロコの歯の話

歯列矯正は超危険!全身に深刻な副作用のおそれ…食事や口の開閉が困難になる例も

文=林晋哉/歯科医師

 歯列矯正で歯が移動すればするほど、上下の歯の噛み合わせも変化します。2年以上の治療期間は長いように思えても、20年以上かけて出来上がったかみ合わせのシステムに比べれば短期間です。歯列矯正による噛み合わせの急変に歯や体がついていけず、さまざまな症状が全身に現れ苦しむことになるのです。歯列矯正と全身症状の関連については、拙著『歯科医は今日も、やりたい放題』(三五館)を参照してください。

 歯を移動させながら正しいかみ合わせを維持することは、まず不可能です。実際、歯はキレイに並んでも上下の歯がかみ合わず、食事ができなくなる例は多数あります。これでは、本末転倒です。

 歯列矯正は、歯をキレイに揃えるスペースを確保するために健康な歯を抜くことも多く、このことも歯列矯正の負の側面です。

 歯列矯正をしたすべての人に深刻な副作用が出るわけではないのですが、副作用の出現の有無が事前に判断できないことと、副作用が現れた場合の補償がないことが歯列矯正の最大の欠点です。

 高額な矯正費用と引き換えに不健康を手に入れるという悲劇が、実際に多数起きているのです。歯列矯正後の副作用に苦しんだ人たちは、異口同音にこう言います。

「こんなことになると知っていたら、歯列矯正などしなかった」

 歯並びを変えることには、大きなリスクが潜んでいるのです。
(文=林晋哉/歯科医師)

林晋哉/歯科医師

林晋哉/歯科医師

1962年東京生まれ、88年日本大学歯学部卒業、勤務医を経て94年林歯科を開業(歯科医療研究センターを併設)、2014年千代田区平河町に診療所を移転。「自分が受けたい歯科治療」を追求し実践しています。著書は『いい歯医者 悪い歯医者』(講談社+α文庫)、『子どもの歯並びと噛み合わせはこうして育てる』(祥伝社)、『歯医者の言いなりになるな! 正しい歯科治療とインプラントの危険性』(新書判) 、『歯科医は今日も、やりたい放題』(三五館)、『入れ歯になった歯医者が語る「体験的入れ歯論」: -あなたもいつか歯を失う』(パブフル)など多数。

林歯科・歯科医療研究センター

『歯科医は今日も、やりたい放題』 歯列矯正、インプラント、虫歯治療、歯石取り…患者のための“本当の治療”ってなんだ?歯科にかかる前に知っておきたい大事な話 amazon_associate_logo.jpg

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