老後、なぜ大半の人が貯金不足で後悔するのか?自動的に毎年15%儲かる老後資産形成法とは
この確定拠出年金制度、今までは会社が実施している場合に企業型確定拠出年金に強制的に入るか、自営業者か企業年金のない会社員が任意で個人型確定拠出年金に入るしかチャンスはありませんでした。今回の法律改正で、下記のように利用範囲が拡大されます。
(1)企業年金のある会社員でも利用できる(=会社員は誰でも利用できる)
(2)公務員も利用できる(実は退職金をごっそり引き下げられているので穴埋めが必要)
(3)専業主婦も利用できる(専業主婦も自分の退職金を持つことができる)
簡単にいえば、現役世代は誰でも確定拠出年金を使った老後資産形成が可能になるわけです。これは日本の老後資産形成の大きな変革です。
ところが、個人がこういった魅力のある制度を有効活用しているとはいえない状態にあります。すでに入れる人でも個人型確定拠出年金に加入している人は1%くらいしかないのです。
老後のお金を貯めたいなら、セオリーはもうはっきりしている
ある統計では20代を除くすべての世代で、不安の第1位は老後の経済的不安でした。「老後破産」のようなテレビ番組や書籍が注目を浴びていますが、誰もが老後のお金の不安を抱えている時代です。
しかし、老後のお金の問題について、問題の構造ははっきりしています。
まず「老後になってから老後の経済的備えをするのは不可能である」ということです。年金の一部を貯金し10年後に回すようなことは不可能ですし、リタイアしたのだから仕事で稼いで貯金することももうできません。年金生活になってから気づいても遅く、その準備は現役時代に始めて現役時代に終わらせなければならないのです。
言われると当たり前のことに思いますが、ほとんどの人はきちんと実行していません。定年退職者のほとんどすべての人が「もっと早く気がついて、もっとお金を貯めておけばよかった」と愚痴をこぼします。
読者がまだ定年前なら、老後のお金を貯めるための選択肢は「今やるか、やらずに定年までずるずる暮らして後悔するか」の二者択一なのです。
しかし、老後のお金を今貯めることほど難しいことはない
理屈として、老後のお金が老後に貯められないことを知っていたとしても、誰もがはいそうですかと老後のための資産形成にいそしむわけではありません。