松崎のり子「誰が貯めに金は成る」

スマホや保険、契約見直しを面倒くさがり毎月大損?気付けば生活費圧迫の危険も


 ここからは家庭ごとの判断だが、個人的には「今の家計が苦しいなら、たとえ元本割れしたとしても、思い切って解約するのもありでは」と思う。「30年後に結婚してくれる」という相手をひたすら待つより、現在見返りがある相手にお金を使ったほうが(繰り上げ返済など)幸福なのではないか。

 むろん、これまで払い込んだ金額と、戻ってくる金額、そして、これから先、期間満了まで払う金額の3つを並べて、その上で結論を出すべきだろう。固定費の見直しは、理屈ではわかるが、実は難しい。現状維持バイアスを克服し、「小遣いを削られる恐怖よりは、こっちのほうがまし」と決断できた人だけが、果実を手にできるのかもしれない。
(文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト)

松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

消費経済ジャーナリスト。生活情報誌等の雑誌編集者として20年以上、マネー記事を担当。「貯め上手な人」「貯められない人」の家計とライフスタイルを取材・分析した経験から、貯蓄成功のポイントは貯め方よりお金の使い方にあるとの視点で、貯蓄・節約アドバイスを行う。また、節約愛好家「激★やす子」のペンネームでも活躍中。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)。
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