流行の不動産投資、失敗する人の共通点とは?初心者がハマりがちな罠
初心者が犯しがちなリノベーションの失敗例
――肝心の技術は、どのように見極めればいいのでしょうか。
天野 工事のクオリティや技術をチェックするとき、その技術者や業者が過去にリノベーションした部屋の写真を見せてもらったり、部屋そのものを見せてもらったりするといいと思います。
たとえば、壁紙の張り替えひとつをとっても、下手な業者は部屋の隅や曲線にうまく張れていないなど、リノベーションの技術は素人目にもわかることが意外に多いので、ぜひ自分の目で確かめるようにしていただきたいですね。
あとは、管理会社経由で紹介してもらったり下見に行った業者づてにほかの業者を紹介してもらったりする手もあります。「同業他社の紹介なんてするわけがない」と思うかもしれませんが、昼ごはんに誘って話しているとポロっと出てしまうものなんです。業者については、手間さえかければ次第に情報は入ってくるはずです。
――初心者が犯しがちなリノベーションの失敗例があれば、教えていただきたいです。
天野 「きれいにさえすれば入居者が入る」と思っている方は多いのですが、そう単純な話ではありません。
簡単に説明すると、東京都内に住んでいる人と地方に住んでいる人とでは「快適な家」の定義が違って当たり前ですし、駅近辺に住んでいる人と駅から離れた物件を好む人とでも違います。もちろん、単身者と既婚者でも違いますよね。
物件のある場所に合わせて、「どんな部屋が好まれるのか」を考えてリノベーションするのが成功の秘訣だと思います。
――間取りの中で、重点的にリノベーションすべき場所はどんなところでしょうか。
天野 どんな物件でもそうなのですが、リノベーションするときは「女性の目線」で考えるべきです。なぜかというと、どの家に住むかという最終決定権を持っているのは、ほとんどの場合女性だからです。
経験上、家族やカップルの物件探しで夫などの男性側が「ここに住みたい」とごり押しするケースはまずありません。逆に、妻が首をタテに振らないと最終的な決断に至らない。
では、妻などの女性が物件のどこを気にするかというと、やはり水回りなんですね。洗面台やキッチン、浴室、トイレといった場所です。細かいところでいうと、洗濯機の水栓が水漏れしないタイプになっていたり、流しの水道がホース式になっていて伸び縮みするタイプになっていたりすると、女性からのポイントは非常に高い。
男性はそういうところをほとんど気にしないので、感性の違いに驚くばかりですが、そういった部分はお金をケチらずにリノベーションしたほうが、結果的にいい方向に向かうはずです。単身者向けの物件にしても、水回りをきれいにしておいて悪いことはありませんから。
(構成=編集部)
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