まだ間に合う「ふるさと納税」、年末ギリギリの注意点とは
ふるさと納税をする人、しない人
ふるさと納税をすると、今住んでいる自治体に納める予定のお金の一部がほかの地方自治体に行くことになるわけですから、今住んでいる自治体に入るお金が減るというデメリットがあります。実際に、ふるさと納税によって東京都の一部で納められた住民税が減っているというニュースを耳にしたことがあるかもしれません。
「お世話になっている自治体へのお金が減るのはよくない」と考え、「私は、ふるさと納税をしません」とおっしゃる方にもたびたび出会います。それもその人自身の考えなので、もちろんアリだと思います。
とはいっても、ふるさと納税は国が決めた仕組みで、今のところは一人ひとりに権利があります。まずは仕組みがあることを知って、「では、自分はどうするか」ということを一人ひとりが考えることがいいのでは、と筆者は思っています。
また、ふるさと納税をする際に「災害にあった地域への寄附」や「ガバメントクラウドファンディング」という自治体が行うクラウドファンディング(各地のさまざまなプロジェクトの応援)などを選ぶこともできます(いずれも返礼品がないことが多いです)。自分が納める税金の用途を指定できるということも、ふるさと納税の大きなメリットではないでしょうか。
以上、「今年初めてふるさと納税をやってみたい」という方に向けてコツと注意点についてお伝えしました。年末まであと少しですが、今から始めればまだ間に合います。気になっていた方は、まずは自分の年収などからお得に利用できる上限金額をチェックしてみてください。
(文=西山美紀/マネーコラムニスト)
【※1】
「ふるさと納税ポータルサイト」(総務省)