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西山美紀「貯蓄スキルの高め方」

まだ間に合う「ふるさと納税」、年末ギリギリの注意点とは

文=西山美紀/マネーコラムニスト

 注意したいのは、この上限金額は“1年あたり”ということです。今年分を使い切れなかったとしても、来年に持ち越すことはできません。今年の分は、今年のうちに! なのです。今年分の受け付けに間に合うよう、寄附をする際は受付期限を確認してからにしましょう。

年末ギリギリに寄附する際の注意点とは?

 ただし、年末ギリギリに寄附をする際にはいくつか注意点があります。まず、よく耳にするのは、年末ギリギリにふるさと納税をして、1月にお礼の品がどっと届いて「冷蔵庫に入りきらなかった」なんていう話。お礼の品は、いつ届くかわからないものが多いからです。それを防ぐ方法としては、主に3つあります。

【定期便に申し込む】
お肉やお米、果物などを何カ月かにわたって定期的に届けてくれるタイプのもの。お米20kgなどがいきなり届いても保管場所に困りますが、分割して届けてもらえたら助かります。

【ポイント&カタログ制のものに申し込む】
寄附をすると「20P」などとポイントをもらえるもの。ポイントの有効期限が1年や2年などとあらかじめ決められており、カタログギフトのような特産品ラインナップから、期限内にゆっくり選ぶことができます。

【日持ちをするものを選ぶ】
要冷蔵や要冷凍のもの、日持ちがしないものは一度に使い切れない場合もあります。家族や友人におすそ分けをするか、調味料やタオル、食器など、日持ちをあまり気にしなくていいものを選ぶといいでしょう。

ふるさと納税、確定申告は必ず必要?

 ふるさと納税は、通常は確定申告が必要です。ですが、会社勤めの人で寄附先の自治体が5つ以下などの条件を満たせば、「ワンストップ特例制度」というラクチンな仕組みを利用できます。

 自治体に書類を提出すると、自分に代わって税金の手続きをしてくれるので確定申告は不要。2017年分のワンストップ特例制度の申請用紙は2018年1月10日必着なので、それまでに自治体に届くよう早めに送りましょう。間に合わなければ、確定申告をする必要があります。年末のかなりギリギリであれば、最初から確定申告をするつもりでいると安心かもしれません。

 ただし、医療費控除の申告をする予定があるなど、翌年に確定申告をする人は、ワンストップ特例制度は利用できません。ふるさと納税も一緒に確定申告(「寄附金控除」という項目で)することを忘れないでください。

西山美紀/マネーコラムニスト・ファイナンシャルプランナー

西山美紀/マネーコラムニスト・ファイナンシャルプランナー

出版社勤務後、2005年に独立し、FP資格を取得。単に貯蓄額を増やすのではなく、うるおいのある毎日のためのお金の使い方・貯め方について発信。Oggi、ミモレ、マリソル、LEE、日経DUALなどの女性誌・WEB等でマネーコラム連載、取材・執筆・監修等。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)、『はじめての積立投資・つみたてNISA・iDeCoもよくわかる!お金の増やし方』(主婦の友社)等。

Twitter:@writerN1225

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