また、スーツを試着する際は立ち姿だけをチェックするのではなく、座ったり、腕を上げたり、仕事中によくする動作をしておきましょう。
「実際に動いてみると、意外なお直しのポイントが見つかるかもしれません。自分の動きに合ったスーツなら、より快適に仕事ができます」(同)
スーツの“賞味期限”は5年?
では、スーツはどれくらいの頻度で買い換えたらいいのでしょうか。なかには「スーツかパンツのどちらかが破れたら」と耐久レースをしている方もいるかもしれませんが、専門家のおすすめは?
「目安は5年くらいですね。シルエットが細くなったり太くなったりと、スーツにもトレンドがあるからです。今はタイトなスーツがはやっていますが、最近のミラノコレクションやパリコレクションでは、ものすごいビッグシルエットが出ています。1980年代に、みんながブカブカのアルマーニを着ていたイメージにも近いですね。スーツも5年ほどたつとトレンドとずれる場合もあるので、買い替える目安としておくといいと思います。
シャツのカラー(襟)も、トレンドに合わせて大きくなったり小さくなったりしますし、ネクタイの太さも変わります。シャツは5年ももたないとは思いますが、ある程度トレンドを意識して買い替えるのがおすすめです。
買い替えるメリットはもうひとつ、素材の進化です。技術革新により新しい素材が開発され、伸縮素材、水や汚れに強い素材が出てきています。着心地がいいと日々のストレスが解消され、汚れにくい素材ならクリーニング代が減るメリットもあります」(同)
スーツのトレンドはウィンドウかCMでつかむ
スーツのトレンドは、どのようにつかんだらいいのでしょうか。簡単にできる方法として、「ウィンドウショッピングで定点観測するのがおすすめ」とたかぎさん。
「スーツを売っているお店のウィンドウを、定期的に眺めてみてください。『この色が人気だな』『シルエットが太くなってきている(細くなってきている)』などと、トレンドを感じられると思います。
あとは、CMもおすすめです。ビジネスパーソンが登場している場合、その企業イメージを上げるために高いお金を払ってスタイリストさんをつけているので、今の時代に合った印象のいいスーツは何かがよくわかります。シャツとネクタイの色の組み合わせなども参考になるでしょう。ウィンドウもCMも、見るのはタダですしね(笑)」(同)
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