CFDとは、簡単にいえば株式や外国通貨のコピー商品だ。例えば、「A社」という株式銘柄があれば、これに似せた「A社株CFD」という金融商品を売買するものである。そもそもFXは、CFDのうち、外国通貨を用いたものの総称である。
個別株式や株価指数などを投資対象とするCFDでは、FX同様、レバレッジを効かせた取引が可能だ。
個別株とは異なり、日経225価格(=日経平均株価)といった株価指数に連動するCFDは、1万円からでも、比較的、取引に入りやすい金融商品といえる。
2012年6月時点で8700円をつけていることから、1万円の投資資金でこれを購入した場合、買いからの取引であれば、とくにこれといったことはせず放置しておけば、日経平均株価が上昇すればするだけ利益となる。もし同株価が1万円に回復すれば、1300円の利益だ。
仮に下落しても、さほど大きな損失を被ることはない。もし日経平均株価がバブル経済崩壊後の安値7000円まで下落しても1300円の損失だ。
このCFDは、値動きが、先行き下落すると予測する場合、売りからも取引に入れる。たとえば日経平均株価が8700円の時点で、さらに先行き値は下落すると考えるのならば、この時点で売りから取引に入り、同株価が8699円以下となった時点で買い戻せば利益となることはいうまでもない(取引手数料などは考慮外とする)。
なお、記事執筆時の6月18日時点では8730円をつけている日経平均株価だが、過去の値動きにおける経験値から、7000円程度で下げ止まると考えられるので、下値余地は1700円程度に限られているというのが市場関係者の一般的な見方だ。
なので、6月17日に行われたギリシャ総選挙を受けて、ひとまず欧州不安が後退したといわれるいま、日経225連動型のCFDは、絶好の「買い時」といえよう。
低レバレッジなので「ほったらかし」で利益があげられる
ここまでをみてみると株取引、CFD取引では1万円という予算では、購入できる商品が限られていることもあり、ハイ・レバレッジでの取引は無理、ロー・レバレッジでの取引を余儀なくされることがわかる。