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正社員とパート社員の2人1組でチームをつくり、1組で10件程度のユーザーを回り、インタビューを行ったり写真撮影をしたりして、使用状況を徹底調査しているのだ。その結果を全社員で共有した上で、対応策を議論している。これは、ユーザー自身が気づかない真の課題を全社員で共有し、徹底したエンドユーザー志向の商品開発に生かす仕組みでもある。
スーパーマンのような経営者が、1人で会社を牽引するのも素晴らしいことだ。しかし、実際にそのような力を持つ人は稀有な存在だし、組織としても継続性がない。会社の継続的な発展のためには、社員の力を結集し、チームで「お客様が買う理由」をつくり上げる仕組みを構築することが必要なのだ。
実際、社員一人ひとりの頭の中には、素晴らしいアイデアの原石が散らばっている。経営者が1人でそのアイデアをまとめるのは至難の業だ。しかし、それらの原石を引き出して、つなげて、磨き合う仕組みをつくることは可能である。
社員同士で知恵を出し合いながら「お客様が買う理由」を考え抜き、検証を続け、社員の誰もが「これは、あのお客様の課題に応えるためにつくった商品だ」と思える経験を積み重ねていく。そうすれば、会社は確実にマーケティング志向に変わっていくだろう。
(文=永井孝尚/ウォンツアンドバリュー株式会社代表)
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