今年、ある雑誌が専門家の投票をもとに発表した国内リゾートホテルのランキングで1位に輝いた某ホテル・A。こちらは絶好のロケーションはもちろん、さまざまなジャンルのレストランやスパ施設が充実していることで人気を博しているのだが、実は「宿泊客を落胆させるホテルの典型」(ホテル業界筋)という声も聞かれる。
Aはハイシーズンを過ぎた9月の平日であっても1泊1名あたり4万円前後するプランが多く、大型連休であるシルバーウィーク中にいたっては1泊1名あたり7万円前後もするプランがメイン。値段から鑑みれば間違いなくハイクラスのホテルなのだが、実際にこのホテルに宿泊したことのある人たちからは、“憤り”とも受け取れる声が多数聞かれる。
サービス品質はファミレス以下?
まず、30代女性が語る。
「私が宿泊したのはオフシーズンだったので1泊3万円程度。とはいえ、2名で2泊しましたので計12万円以上かかるため、このホテルにするかどうかはかなり悩みました。ただ、旅行専門誌などで『最高のサービス』『地上の楽園』などと紹介されていたので、『たまの贅沢を』と考え、思い切って予約したのです。空港から車で1時間ほどの場所にあり、電車などの公共交通機関の駅も近くにないため、Aへはレンタカーかタクシーで向かうしかないという不便な立地条件でしたが、それ以上に期待度が高かったためワクワクしながら到着。ですが、早々にその期待は裏切られることになりました」
一体何があったのか。この女性は続ける。
「一言でいうと、とにかく従業員の態度がなっていない。たとえば、室内に備え付けられていたコーヒーメーカーの使い方がわからなかったのでフロントに電話して尋ねたのですが、電話口のスタッフはあからさまに『何でそんなことをわざわざ聞いてくるのだ』という態度で、挙げ句には『普通に使っていただければと……』などと言い出す始末。まさか到着早々、高いおカネを払ってこんな質の低い接客でイラッとさせられるとは思ってもみませんでした」
こうした従業員のサービスレベルの低さについて、30代男性も次のように指摘する。