(5)アウトプットを考える
準備ステップの中でも極めて重要なパート。自分の主観だけではなく、客観的な情報を理解することがアウトプットの質を左右する。現場経験で培った勘や直感も大切にする。
(6)仕事をアウトプットする
最後にもう一度、(1)から(5)までのプロセスを冷静な頭で振り返り、依頼者が本当に求めているものになっているかを検証した上で、アウトプットの作業に入ろう。
以上の点を踏まえて準備を行えば、そうそう「やり直し」を求められることはない。
それどころか、一人の職業人として、絶大なる信頼を獲得することにつながる。それは、上阪さんの20年以上に及ぶキャリアが証明していると言えるだろう。
本書の「おわりに」には、こんな言葉がある。
=====(以下、本書237-238ページより引用)
私は何をやるにしても、本質はどこにあるのか、ということに注意するようになりました。文字通り、それを外してしまうことが、仕事そのものを外してしまうことになるからです。
そして仕事の本質を追究していくプロセスで、絶対に陥ってはならない仕事の罠があることを知りました。それが、手段と目的を間違える、ということです。
=====
本来の仕事とは、働くこととは、お客様に喜んでいただくことが目的なはずだ。では、そのお客様とは誰なのか、どうしたら喜んでいただけるのか、そのプロセスを一つひとつ準備し、考え、行動することが本当の仕事なのだろう。
上阪さんが活躍するメインフィールドのインタビューや本の世界の事例もふんだんに交えながら、どんな職種の人が読んでも腹落ちする「仕事の本質」を思い出させてくれる一冊だ。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。