「お金がほしい!少しでも多くほしい!」と思うのが人の常。
そうした人に向けたある種の「格言」として「お金持ちになりたければお金持ちのマネをすべし」というものがある。
しかし、当たり前だがお金持ちのマネをして分不相応な高級品を身につけたり、お金持ちのような態度を取ったとしても、それは自分の財布と心を痛めるだけ。マネするべきは「お金持ちが貧乏だったころから続けている習慣」なのだ。
投資や貯蓄など、「お金」に関するコンサルティングを行っている田口智隆氏は、著書『お金持ちになった人が貧乏な頃からやっていること』(フォレスト出版刊)でこの点を指摘している。
■お金は「コントロールできること」にかけろ
物事には、自分にコントロールできるものとそうでないものがある。コントロールできないものにお金をつぎ込んでしまうと手持ちのお金はなかなか増えず、そればかりか失ってしまいやすい。
典型的なのがギャンブルや投資だ。賭け事の結果も、投資の相場も自分でコントロールすることはできないものだ。ただ、ギャンブルも投資もやらないからといって安心すべきではない。「コントロールできないこと」というのはこれらの他にもあるため、自分のお金の使い方を振り返って、「コントロールできないこと」にお金をつぎ込んでいないか確認してみるのが賢明だろう。
対して、「コントロールできること」の代表例として取り上げたいのは「自己投資」だ。
「自己投資」とはいいかれば「自分の可能性に投資すること」、つまり自分の才能なり能力を伸ばすために必要な勉強やトレーニングにお金をかけるということだ。これならば、「何にどれくらいお金をかけるか」も、それによって手にした技能をどうやってお金に変えていくかも自分次第、自分でコントロールできる。
どうせお金を使うのであれば「コントロールできること」に使う。お金持ちになる人は、貧しかった頃からこのことをよく知っていたのだ。
■「下積みのプロ」になるな
ただし、むやみに自己投資にお金をつぎ込めばいいというものではない。「勉強のプロ」になってしまっては意味がないのだ。
自分のお金を使って技術や知識を手にするなら、次はそれをいかにお金に変えるかを考えないと、それは「投資」ではなくなってしまう。だからこそ、お金持ちになる人ほど、自己投資を惜しまないが「下積み」はできるだけ短く切り上げようとするのだ。くれぐれも「下積み勉強が目的」になることだけは避けるようにすべきだ。
■「使いたくないのに使っているお金」を探す
お金持ちとは「手元にお金が残る人」だとするならば、「無駄なお金を使わないこと」もお金持ちになるために欠かせない。
「無駄なお金」を定義するのは難しいが「使いたくないのに使ってしまっているお金」があるのであれば、それらはまちがいなく「無駄なお金」である。
行きたくないのに断れない飲み会に使うお金は最たる例だろう。このような出費はどんなに削っても苦痛はないはずだ。
ここで紹介したことは、どれも「今お金持ちになっている人」がお金持ちになる前から実践していることだ。これらの習慣によってお金を稼ぐ実力をつけ、そして実際にお金を稼いでいったと考えれば、今後経済的に成功したいと考えている人も試してみる価値はあるはずだ。
本書では、自分の能力や才能をいかにお金に変えるかといったコンサルタントならではの知見も明かされ、お金のことで悩まない生活を目指す人の味方になってくれるはずだ。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。