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2023.06.25 17:28
2017.10.06 00:45
松崎久純「ビジネスパーソンの自己啓発」
一生懸命に働いているのに、まったく成功に近づいている実感がないあなたへ…実践的突破法
筆者の私自身も語学を強みとして仕事を増やした経験があります。経営コンサルティングを行う団体に勤務していた頃、トヨタ自動車やその関係会社から出向してきた人たちと、トヨタ生産方式に関する研修やコンサルティングをする機会に恵まれ、その業務に深い関心を持ち、仕事に没頭していたことがあります。
それでも私自身がトヨタ生産方式の仕事を受注しようとすると、うまくいきません。クライアントはどうしてもトヨタやグループ会社の人たちからの指導を受けたがり、自動車産業の出身でない私は敬遠されがちだったのです。
そこで私は、トヨタ生産方式の英語表現などを詳しく調査して、英語で研修やコンサルティングを行えるよう取り組んでみました。そうすると海外での指導の機会や、国際機関を通じた仕事が増え、それをきっかけに、現在では日本語でもトヨタ生産方式に関連した研修などを受け持てるようになっています。
知り合いの造園業者は、なかなか仕事を増やせず困っていた時期がありましたが、郊外のレストランやマッサージ店などの店舗周辺の草取りの受注を専門的に行い、受注を増やした結果、造園やエクステリア全般についての相談が増え、現在では土木工事の受注まで行っています。
こんなふうに、一見、自分の可能性を限定してしまいそうな小さな分野(あるいは業務)で実績を上げ、それをきっかけに周囲の信頼を得てブレイクにつなげていくのは、ひとつの有益な方法です。決して簡単に成功できるとは限りませんが、取り組みがいがあるのではないでしょうか。
スポーツ選手が現役で活躍する期間に比べて、ビジネスパーソンとして活動できる期間は長いですから、はじめからマラソンの記録を狙わなくても、まずは駅伝の一区間で活躍することについて考えてもよいのではないでしょうか。
どんな強みを持って頭角を現すことになるのか、どんなスキルを強化すれば周囲を認めさせやすいのか、じっくり考えてみるのは楽しい作業のはずです。
(文=松崎久純/グローバル人材育成専門家、サイドマン経営代表)
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