『ホンマでっか!? TV』(フジテレビ系列)などでおなじみの世代・トレンド評論家、牛窪恵氏。本連載では、8月23日に『男女1100人の「キズナ系親孝行、始めました。」』(河出書房新社)も出版した牛窪氏が毎回、賢くも楽しく生きる女子たちの“生態”を通じて、彼女たちが新しいマーケットやブームをつくりだしていく現実と可能性について探る。日本の将来は、女ゴコロしだい!?
「夫にこの前、寝ながら“蹴り”入れられましたよ。情熱的なハグやキスなんて、もう長いことずっとない!」
「夫のいびきがどんどんひどくなる。毎日眠れず、死活問題です」
そんな妻たちの嘆きが相次いだ。先日、ある女性サイト(NECビッグローブ「キレイスタイル」)でアラフォー年齢の妻たちに、座談会を実施したときだ。
夫と寝室を共にする妻が「耐えられない」と訴えたのは、おもに「いびき」と「歯ぎしり」。バツイチのミカさんは、「元ダン(元の旦那)」の発する音が尋常でなく、毎晩同じベッドで寝ながらも、ヘッドホンをしてなんとかしのいでいたという。
私は、やさしく眠りに誘ってくれるような男性を「グッドナイト(王子)」、逆にいびきや歯ぎしりなどで眠りを妨害する男性を「バッドナイト」と命名。同サイトで全国の女性(既婚・未婚)364人に、睡眠に関する「グッドナイト」「バッドナイト」調査を行った。
その結果を地域別(県別)に見たのが、下のマップだ。
まず地域別で、グッドナイト、バッドナイトともに多かったのは「北陸・甲信越」。さらに細かく「県別」で見ると、やさしいグッドナイトが多いのは「北海道」だった。最大の理由は、「寝る前に『おやすみ』とメール(電話)してくれるカレ(夫)」が、35.7%もいたこと。
また、埼玉県には「やさしく腕枕してくれる」グッドナイトが42.9%と、全国で最も「腕枕王子」が多いことが分かった。
一方、迷惑王子、いわゆるバッドナイトに悩まされている女性は、県別にみると「大阪」に多かった。迷惑要因は、おもに「いびきがうるさい」と「とっとと先に寝る」。
とくに「いびきがうるさい」は、他の都道府県と比較してダントツで多かった。もしかすると、関西の男性はふだんから声が大きいからかもしれない。
ではこうしたバッドナイトを避けるべく、夫と同じベッドで寝ない「ひとり寝妻」は、どれぐらいいるのだろう?