地下化された下北沢駅周辺の跡地用途はなぜ白紙?小田急電鉄に直撃!
(「足成」より)
人気放送作家の鮫肌文殊氏と山名宏和氏が、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問を直撃解決!する連載「だから直接聞いてみた」。月刊誌「サイゾー」で連載されていた同企画(宝島社より単行本となって発売中!)が、ビジネスジャーナルにて復活!
今週は、山名宏和氏が、先日地下化された線路の跡地の使用用途について、聞いてみた。
[回答者]小田急お客様センター 様
小田急線の世田谷代田−東北沢間が地下化され、悪評高かった開かずの踏切がなくなった。周囲の住民にとっては、さぞや便利なことだろう。
しかし、小田急線を使う身からすると新しい駅は使い勝手が非常に悪い。
まだ建設途中とはいえ、あのエスカレーターの少なさはなんだ。しかも1つはやけに奥まったところにあって、これまた不便。その途中に階段はあるが、2階分を一気に登り降りするような階段で、下から見上げると絶望的な気分になるし、上に立つと足がすくむ。そのうち足を踏み外し、派手な階段落ちをやらかす奴が現れそうだ。
ようやくたどり着いたホームが、これまた狭い。特に階段付近が狭いので、常にそこには誘導員が立ち、もっと先まで進むよう誘導している。あれはいつまで続けるつもりなのだろうか。駅が完成してもホームの大きさは変わらないはずだ。とはいえ、ずっと続けるわけにもいかないだろう。まったくどうするつもりなんだ。
しかしながら、今回直接聞いてみたのは、下北沢駅の話ではない。線路の話である。先日、下北沢に行った折、かつて開かずの踏切があった場所に行ってみた。踏切があったその両側には、線路が撤去された長い長い空き地が広がっていた。
この空いた土地は何に使うんだろうか?
気になったので、駅構内にあった予定図を見てみたが、駅舎や線路の説明はあったが、跡地の説明はどこにもなかった。
そこで小田急お客様センターに直接聞いてみた。
『世田谷代田ー東北沢の地下化で空いた地上の線路跡地はどうなるんですか?』
担当者 そちらに関しては、現在協議中でございます。
ーーそれは小田急さんの中でですか?
担当者 小田急電鉄と、東京都や世田谷区といった行政機関でございます。
ーー線路があった土地は小田急さんのものなんじゃないんですか?
担当者 基本的にはそうなんですけれども、線路が含まれている土地が東京都や区のものですので、エリアによるのですが、そこを含めて協議させていただいております。
ーーたとえば、どんな計画が挙がっているんですか?
担当者 公園にする案や、災害用の施設にするなどの案を含めて、協議は行なっているのですが、まだなにも決まっておりません。
ーー再開発の予定とかはあるんですか?
担当者 そこに関しても……。本当に皆様から沢山のお問合わせいただいているのですが、皆様が思われている以上に話は進んでませんでして……。先ほどの案も、あくまで一つの案としてであって、これから、小田急と行政側で案を出しあって、いい方向に進めて行きたいと思っております。
ーーちなみにいつ頃から協議しているんですか?