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スキルや専門知識は二の次!仕事がデキる人に共通の根源的要素

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「Thinkstock」より
 仕事ができる人とできない人、本質的な違いはどこにあるのか。筆者はコンサルティング会社に在籍していた期間中、そのことを深く考えていた。

 なぜなら、顧客の経営者や担当者の力に頼らなければ、コンサルタントは本質的には成果を上げるために何もできないからだ。仕事のできる人をきちんと見抜き、仕事のできない人には邪魔をしないでいただく。そういったドライな線引きが必要だった。

 もちろん、仕事ができる/できないを決める要素はひとつだけではない。専門的な知識が必要となるシーンや、仕事のツールを使いこなす能力、あるいは英語などの語学力がどうしても必要となるシーンがあるのは間違いない。だから、将来に不安を抱えていたり、キャリアアップしたいと考えるビジネスパーソンは、資格を取得したり、英会話スクールに通ったりする。

 だが、多くの現場に通ううちに、スキルや語学力以前の話として、もっと根源的な違いが、できる人とそうでない人にあるのではないかと思うに至った。

 それは、「物事を率先してやる力」だ。筆者は「率先力」と呼んでいるが、この力の有無はキャリアに非常に大きな影響を与える。このことに気づいたのは、下に紹介するエピソードのようなシーンに、さまざまな会社で何度も遭遇したからだ。

最初に案を出すことの重要性

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『仕事ができるやつになる最短の道』(安達裕哉/日本実業出版社)
 筆者は、ある会社にコンサルタントとして雇われていた。「営業支援」という名目だったのだが、実質は経営者の相談役であり、若手の育成担当でもあった。その会社では、毎週営業会議が行われ、筆者もそこに同席することが多かった。その会議にまつわる思い出深い出来事がある。

 その日の営業会議のテーマは「集客」だった。新しいサービスを立ち上げたのだが、いまひとつ反応が悪く、「これからどうすべきか」の話し合いを部門全体で行っていた。会議のメンバーは部門の主要メンバー約15名、若手からベテラン、部門長までが一堂に会していた。

 筆者は、その司会進行役という名目で会議に参加していたが、実質的には「部門長の脇で議事録をまとめる」という役割であり、最終的な決定の権限は部門長が握っていた。会議は、現状の報告から始まった。売り上げの状況、顧客の数、引き合いの推移、チラシの具体例から利益予測まで、さまざまなデータが提出された。かれこれ1時間程度たっただろうか。ひと通りの報告が終わると、部門長は口を開いた。

「何か考えがある人は発表せよ」