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午堂登紀雄「Drivin’ Your Life」

ほぼ0円で新築住宅購入&ローン返済できる方法…毎月「儲け」も得られる

文=午堂登紀雄/米国公認会計士、エデュビジョン代表取締役
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ほぼ0円で新築住宅購入&ローン返済できる方法…毎月「儲け」も得られるの画像1「Thinkstock」より

 本連載前回記事で、「今年家を買うのをやめておいたほうがよいカテゴリーの人でも、大丈夫な買い方がある」と書きましたが、その買い方とは「賃貸併用住宅を建てる」という方法です。これは、自宅と賃貸住宅がくっついている建物のことで、たとえば1階部分をワンルーム3部屋の賃貸住宅にして、2階は3LDKで自分たち家族が住むような仕様のことです。

 この方法なら、家賃収入で住宅ローンの返済のほとんど、あるいはすべてをまかなうことができ、住居費がほとんどかからなくなります。

 たとえば筆者の自宅も賃貸併用住宅ですが、住宅ローンの返済額が月33万円なのに対し、家賃収入は37万円ですから、毎月4万円のプラス、年間では48万円のプラスです。住宅ローンの返済が実質ゼロとなり、固定資産税もまかなえ、なおかつお小遣いも入るというわけです。

 さらに、総床面積の50%以上が自宅であれば、投資ローンではなく住宅ローンを使うことができます(金融機関によって異なる)。住宅ローンはマイナス金利の影響もあって史上最低金利で借りられますし、借りる人の属性にもよりますが、物件金額満額のフルローンも珍しくありません。すると、頭金がほとんどかからずに自宅を手に入れることができます。

 さらに住宅ローンで建てれば、自宅部分については住宅ローン減税(住宅借入金等特別控除)が受けられます(諸条件あり)し、団体信用生命保険(団信)にも加入できます。団信とは、もし自分が死んだり高度障害になったら、保険会社が残ったローンを全部返済してくれるという保険ですから、民間の生命保険の金額を抑えることができます。

 都市部であれば地価が高いため、なかなかゼロというわけにはいきませんが、それでもローン返済額の多くをまかなえれば手出しが減るので、「この場所にたったこれだけの出費で住め、なおかつこの土地が手に入る」というのは魅力でしょう。

 たとえば、3LDKのマンションの家賃が25万円ほどする都心でも、家賃が20万円入ってくるから、実質の手出しは5万円で済む、というイメージです。すると、浮いた住居費をほかのことに振り向けることができ、人生でできることの幅も広がるはずです。

 このように、初期投資がほぼゼロ、住んでいる間も住居費がほぼゼロであれば、長期で住宅ローンを組む不安も軽減され、自宅の資産価値を気にする必要もなくなります。そもそもタダで手に入れたようなものですから、売るときは仮に二束三文でも割り切れるというものです。

午堂登紀雄/米国公認会計士、エデュビジョン代表取締役

午堂登紀雄/米国公認会計士、エデュビジョン代表取締役

 1971年、岡山県瀬戸内市牛窓町生まれ。岡山県立岡山城東高等学校(第1期生)、中央大学経済学部国際経済学科卒。米国公認会計士。
 東京都内の会計事務所、コンビニエンスストアのミニストップ本部を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして勤務。
 2006年、不動産仲介を手掛ける株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズを設立。2008年、ビジネスパーソンを対象に、「話す」声をつくるためのボイストレーニングスクール「ビジヴォ」を秋葉原に開校。2015年に株式会社エデュビジョンとして法人化。不動産コンサルティングや教育関連事業などを手掛けつつ、個人投資家、ビジネス書作家、講演家としても活動している。

Twitter:@tokiogodo

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