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秋津壽男「正しい医療or間違った医療はこっち!」

朝の足のむくみは危険!夕方の顔のむくみも…心臓・腎臓の障害の可能性

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「Thinkstock」より
 朝、足がむくんでいたら、それは体からの危険信号です。


 心臓が送り出し、回収する血液は一日約7000リットルです。お風呂の浴槽で約15杯分にもなります。これを死ぬまで昼も夜も休みなくくり返す、内臓の中でも一番の働き者です。

 心臓の症状で気にしたいのが「むくみ」です。夕方に足がむくむのは健康な人でもよくあることです。家に帰って靴下を脱ぐと、ゴムの跡がついていますよね。これは、一晩寝て朝になれば消えているはずです。もし一晩寝ても足のむくみが戻らないとしたら、寝ている間にリンパ液や血液が下肢から心臓に戻っていないためで、心臓機能が低下している恐れがあります。

 むくみを見るには、足のむこうずねを手の親指の腹で強く圧迫してみましょう。その指の跡が30秒以上消えないようなら要注意です。重症のむくみでは、カマンベールチーズに指を押し付けたようになります。

 また、朝に顔やまぶたがむくむのはあまり心配ありません。横になって寝ている間に、首から上のリンパ液の鬱滞が起きるためです。朝起きて3~4時間立って活動すれば、重力のおかげでむくみは引いていくはずです。

 しかし、夕方になっても顔のむくみが残るようなら、心臓機能が低下しているか、腎臓の障害が考えられます。

 お酒を飲んだ翌朝はよく顔がむくみますよね。これはアルコールや水分の摂り過ぎではなく、おつまみが原因です。お酒のおつまみは、塩辛、めんたい、漬物、から揚げなど塩分の多いものが多いのです。普段の食事よりたくさんの塩分が体に入り、それを処理できないことがむくみを引き起こすのです。飲酒後のむくみが気になる方は、薄味のおつまみを心掛けてください。締めのラーメンなど最悪ですよ。
(文=秋津壽男/総合内科専門医、秋津医院院長)

●秋津壽男(あきつ・としお)
秋津医院院長、総合内科専門医。大阪大学工学部醗酵工学科を卒業後、和歌山県立医科大学医学部に入学。循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコー等を学ぶ。その後、東京労災病院等を経て、1988年に品川区戸越銀座に秋津医院を開業。現在、『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)にレギュラー出演中。著書に、『長生きするのはどっち?』『ガンにならないのはどっち?』古いワインの解説書の『古酒礼賛』などがある。