【熊本地震】死者も出たエコノミー症候群の超簡単予防法!ふくらはぎを動かすだけ!
熊本県を中心に発生している地震により、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げます。また、被災されました皆様に心からお見舞い申し上げます。
体育館や車中で避難生活を過ごされている方々の健康状態やストレスも心配されています。特に、床に座ったまま、横になったまま長時間過ごすことによって起こる「エコノミークラス症候群」で命を落とされた方もいらっしゃると報道されています。
いつもは「薬を使わない薬剤師」として、薬についての記事を書かせていただいている筆者ですが、薬を使わず健康に暮らしていただくためにボディトレーナーとしても活動しています。今回は、被災地の皆様にエコノミー症候群にならないための簡単なエクササイズ「麦ふみエクササイズ」をお伝えします。
「第二の心臓」といわれているふくらはぎを効率よく動かすことで血流を促し、血行を良くしてエコノミー症候群を防ぐことができます
エコノミークラス症候群とは
エコノミークラス症候群とは、飛行機のエコノミークラスに乗っていた人が、到着後に急に具合が悪くなり、死亡するという事故が相次いだことがらその名前の由来があります。かつて、サッカー日本代表のエースだった高原直泰選手が飛行機で移動中にこの病気を起こし、ワールドカップやオリンピックに出場できなくなったことで広く知られるようになりました。
長時間、同じ姿勢で座ったままでいると、脚の静脈の血液が流れにくくなります。その結果、膝の裏など下肢の静脈に「血栓」(血の塊)ができてしまうことがあるのです。その状態で席を立ち上がって歩き始めると、血液が一気に循環し始め、血栓が血管壁から剥がれて血流に乗って流れ肺まで到達すると、血管が詰まって「胸の痛み」や「息苦しさ」などを引き起こします。
ほとんどは、到着間際の機内や到着した空港で発症しますが、なかには2週間以内に旅行先や帰宅後に発症したという例もあります。最悪の場合、呼吸困難に陥って死亡することもあります。
エコノミークラス症候群の原因
・足の運動不足
血液は筋肉の収縮運動で足などの末端器官から心臓に戻ります。長時間、足を動かさないままでいると、血液の流れが滞って、血液の塊ができやすくなります。
・水分不足
避難所や車中で過ごさないといけない状況では、トイレの心配もあり水分摂取を控えてしまいがちです。水分を補給しないと、血液が濃くなってドロドロになり、さらに血栓ができやすくなります。
今回の震災でも女性の発症が多いのは、トイレを我慢するために水分補給が十分になされていないことも原因のひとつかもしれません。水分を十分にとり、トイレに行くことも下肢を動かす運動ととらえてください。
スポーツドリンクは有効な飲み物ではありますが、塩分や糖分も含まれているので高血圧や糖尿病の方は飲み過ぎに注意してください。