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小薮浩二郎「食品の闇」

危険な「安物混ぜ合わせ」食品添加物が、飲食店やスーパーに蔓延!販売元自身も分析不能

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「Thinkstock」より
 小麦粉、砂糖、米粉、魚介類、肉類などを食品素材といいます。加工食品は、これらの食品素材と大量の添加物でつくられています。それは、次の2つの理由からです。


(1)安い添加物が増えたから
(2)食品会社にとって便利だから

 この点について解説しましょう。

安い添加物が増えた


 添加物が高価であれば、食品会社も安易には使用できません。

・安い海外産添加物の大量流入

 たとえば、化学調味料の代表であるグルタミン酸ナトリウムは、家庭用では「味の素」として有名ですがその他のメーカーのものもたくさんあります。ラーメン屋やレストランなどの外食、スーパーやコンビニのお弁当、あらゆる加工食品に使用されています。

 細菌(バクテリア)を培養(たくさん増やすこと)する方法で大量に安価につくる技術が、日本で開発されました。現在ではこの技術を利用して中国その他外国でもグルタミン酸ナトリウムが大量につくられています。安く製造できるからです。
 
 合成保存料として有名なソルビン酸類は日本で合成されていましたが、現在では安い中国産等海外で製造されたものが輸入されています。添加物で有名な某製薬も、四日市工場での製造を諦め輸入に切り替えました。

 天然甘味料として大量に使用されていますステビアも以前は日本で栽培していましたが、現在ではほとんどが中国産です。

 このように安い添加物が中国など海外から大量に輸入されるようになったのです。

“混ぜ屋”の乱立


 方々から添加物や原料を買い集めて混ぜ合わせ、さまざまな添加物(添加物製剤といいます)を製造する会社、いわゆる“混ぜ屋”が乱立していますが、品質管理体制が十分でない会社がかなりあります。添加物生産は食品より利益率が高い、少なくとも食品よりは儲かるといわれています。そこで中小の混ぜ屋が数多くできました。添加物メーカーの営業部員が脱サラして始めた会社もたくさんあります。

 中国産など安い海外産添加物を買い集めて混ぜ合わせた添加物が、大量に食品会社に納められています。自社で混ぜ合わせて製造した添加物の化学分析ができないような混ぜ屋がたくさんあります。自社の添加物でありながら十分な説明ができない営業部員が、さまざまな方面にそれを売り込みに行くのです。このように混ぜ屋の乱立により安い添加物が増えたのです。品質についてたいへん不安を感じています。

 安い添加物が大量に出回るので、食品会社はいろいろな添加物を大量に使用することができるのです。非常に怖いことですね。
(文=小薮浩二郎/食品メーカー顧問)