がん死亡者、過去20年で2倍に激増していた!なぜ、がんになる人がこんなに増加?
死因年次推移分類別にみた日本人の死亡数(人口10万対)は、第1位:がん、第2位:心疾患、第3位:肺炎、第4位:脳血管疾患の順となっています。ここ数年で第3位と第4位の順位が入れ替わった背景には、超高齢化社会があると考えられますが、がんは依然として年々増加の一途をたどっています。
今や日本人の2人に1人はがんに罹患し、3人に1人はがんで死亡しているとも報告されています。また、13年のがん死亡数は1985年の約2倍とも報告されており、今後も男女ともにがん死亡数と罹患数は増加し続けることが予想されています。やはり、この主な要因も超高齢化と考えられます。
16年のがん罹患数予測(短期予測)は約101万200例となり、15年(98万2100例)と比較すると、男女計で約2万8000例増加している計算になります。また、臓器別では、大腸、胃、肺、前立腺、乳房の順にがん罹患数が多いと予測されています。
以上のようながんを中心とする生活習慣病の現況を憂い、筆者は2月に『こわい病気にかからない生活習慣』(KADOKAWA)を上梓しました。
私も医師として幾多の臨床経験を積んできましたが、最終的には「自分の健康は自分でしか守れない」という結論に達しています。自身の健康に少なからず興味のある方には、ぜひとも一読をお勧めします。
書籍の紹介
以下の構成になっており、各章ごとに「まとめ」を記載しておりますので、時間的余裕のない方には「まとめ」だけでもお読みいただければ、記憶に残るように工夫されています。
・第1章:健康とは何か?
・第2章:がんにならないために
・第3章:長寿遺伝子をオンにして健康寿命を伸ばす
・第4章:2つの健康指標で病気を防ぐ
・第5章:私のピンピンコロリ健康術
第4章では本連載第1回の内容とリンクさせ、mRNA発現解析を応用した2つの健康指標、マーナ(mRNA)検査である「がん関連遺伝子検査(男性8臓器・女性11臓器)」「長寿遺伝子(Sirt1)検査」に関して、解析・評価方法を詳細に解説しました。
また、第5章では、現段階で非常に健康である私の「(秘)ピンピンコロリ術」の一部を公開しています。最後の約10ページ程度を利用して「がんを防ぐデザイナーフーズ」の食材を利用した料理レシピを参考例として掲載しておりますので、ぜひとも日々の食生活にお役立てください。
(文=福沢嘉孝/愛知医科大学病院先制・統合医療包括センター部長・教授<AMPIMEC>)
【筆者プロフィール】
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『こわい病気にかからない生活習慣』(KADOKAWA)
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