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韓国、男性と女性の対立が過激化で社会問題化…無差別リンチも、若い女性が一斉摘発

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「Thinkstock」より

名指し・顔写真つきで拡散した数百人分の中傷


「○○社社員の○○○は女狂いの犯罪者」「モデルの○○○は整形中毒」「○○に勤務する○○○はドラッグ、賭博、売春の常習者」――。

 今年春から夏にかけて、数百人分のこうした情報が韓国のSNSを駆け巡った。それぞれ実在の氏名、住所、年齢、勤務先に加え、顔写真までついている。名指しで個人情報を公開された人物は、ほとんどが男性だ。

 韓国警察は相次ぐ被害届を受けて捜査を開始。8月末から11月下旬までに個人情報の公開に関わった7人が、「オンライン上の名誉毀損」などで摘発された。7人のうち6人は女性で、年齢は5人が20~28歳、1人が31歳だ。プライバシーを晒した人物との面識はほとんどなく、「犯罪者」といった情報も大半が虚偽と判明した。

ネットを二分する「男性蔑視 vs. 女性蔑視」


 見ず知らずの男性の個人情報や顔写真をSNSで公開しながら、無差別に事実無根の中傷を繰り返した女性たち――。この異様な事件の背景にあるのが、インターネットを中心に韓国社会を二分している「男性蔑視 vs. 女性蔑視」の対立だ。

 韓国のネット社会では2000年代中頃から、若い女性を「高慢で世間知らず」だと嘲笑するのがブームになった。10年代以降は、男性中心の差別主義的なネットコミュニティで女性蔑視が過激化。そこで「韓国女性=利己的な虚栄心の塊」といったイメージが量産され、ネット社会全体に浸透している。

 一方、そのカウンターとして男性を攻撃する女性専用コミュニティも、この1年ほどの間に相次いで登場した。こちらも「韓国男性=性差別主義者の犯罪予備軍」といった調子で、より過激な書き込みが寄せられている。6月には「男性上司のコーヒーに不凍液を入れてやった」とするユーザが現れ、警察に通報が寄せられたほどだ。

 今回の事件は犯人が1人を除いて全て若い女性だったことで、ネットの世論は女性批判に傾いた。だが、これに対する一部女性側の反論は激しく、現実の社会にまで噴出している。9月10・11日には、女性専用コミュニティの会員ら約50人が、ソウル中心部で警察批判のデモを繰り広げた。その主張はこうだ。

「何年も前からリベンジポルノの被害届が殺到しているのに、警察は放置している」
「SNSで女性のプライバシーを晒している男性は無数にいる」
「にもかかわらず男性が被害者になった途端、警察は即座に女性ばかり摘発した」

 これに対して韓国警察庁は「捜査と性別は関係ない」との弁明に追われている。

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