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缶コーヒーや野菜ジュースは危険?激しい睡魔や疲労感、糖尿病やメタボのリスクも

構成=編集部
缶コーヒーや野菜ジュースは危険?激しい睡魔や疲労感、糖尿病やメタボのリスクもの画像1「Thinkstock」より

 ビジネスパーソンの“相棒”ともいえる缶コーヒー。朝、出勤前に1本飲み、仕事中はデスクの上に常備、会議や残業時には「眠気覚ましに」とまたゴクリ――これが、もはや習慣となっている人も多いだろう。

 しかし、覚醒作用は一瞬で終わり、その後「集中力が持続しない」「なぜか頭がぼんやりする」「吸い込まれるような眠気が襲ってくる」という経験はないだろうか。実は、それらの症状には危険なサインが潜んでいるという。いったい、どういうことか。『成功する人は缶コーヒーを飲まない 「すべてがうまく回りだす」黄金の食習慣』(講談社)の著者で心療内科医・医学博士の姫野友美氏に話を聞いた。

缶コーヒーを飲む人は仕事ができない?

――なぜ缶コーヒーを飲んでも頭がすっきりせず、すぐに眠くなってしまうのでしょうか?

姫野友美氏(以下、姫野) それは、砂糖が原因です。缶コーヒーは、「微糖」「甘さすっきり」などと書かれていても、多くの砂糖が含まれています。砂糖は体内で吸収されやすいため、摂取すると血糖値が一気に上がります。すると、それを下げるために膵臓からインスリンが分泌され、今度は血糖値が急激に下がってしまいます。本来、血糖値は緩やかに上下するのですが、砂糖によって急上昇して急降下するという不安定な状態になってしまうのです。

 血糖値が下がるということは、脳にとって重要なエネルギー源であるブドウ糖が供給されないということであり、そのときに強い眠気に襲われます。そのため、缶コーヒーで一度は「元気が出た」と思っても、1~2時間後には眠くなってしまうのです。

 そして、眠気を覚ますためにまた缶コーヒーを飲む……という悪循環にはまってしまうと、血糖値の反応が緩慢になり、いくら砂糖を摂っても血糖値が上がらない「無反応性低血糖症」になってしまいます。仕事の効率を上げるために缶コーヒーを飲んでいたのに、常に頭がボーッとして集中力も気力もないダメ社員ができてしまうというわけです。そのため、缶コーヒーを選ぶ際は「無糖」「砂糖不使用」などにするのがいいでしょう。

――砂糖が原因ということは、缶コーヒーだけの問題ではないですね。

姫野 飲み物では、栄養ドリンクや清涼飲料水も同じです。また、菓子パンやスイーツをはじめ、スナック菓子やせんべい、白米や麺類などの食べすぎも精製された糖質の過剰摂取につながり、血糖値の乱高下を招きます。さらに問題なのは、砂糖には依存性があることです。

 本書に詳しく書かれていますが、チョコレートなどの甘いものを食べると幸せな気分になるのは、脳内に「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌されるから。セロトニンの合成にはトリプトファンというアミノ酸が必要なのですが、チョコ自体には含まれていないため、体内のトリプトファンを総動員しなければなりません。しかし、そのうち原料となるトリプトファンが枯渇してしまうためセロトニンを増やすことができなくなり、いくら甘いものを食べても満足できなくなってしまうのです。

 また、甘いものを食べると「快感物質」と呼ばれるドーパミンが分泌されるため、脳には「疲れたときには甘いもの」とインプットされます。そのため、つい手が伸びて依存性を強めていくのです。

『成功する人は缶コーヒーを飲まない 「すべてがうまく回りだす」黄金の食習慣』 ビジネスマンの食の常識・非常識! 1.「会議で眠くなる人」が好むランチは●●定食 2.「若ハゲ」には●●がよい 3.残業時に●●を食べればやる気が上がる 4.“朝勃ち”が鈍い人は●●が足りていない 5.モテたいなら●●を食べろ! →答えは本の中で! 『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)で大人気の診療内科医が伝授! amazon_associate_logo.jpg
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