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任侠山口組・織田代表襲撃事件は「おどし目的の単独犯か」 …元ヒットマンが映像、現場の状況、ヤクザの心理などから解析

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殺人の疑いで指名手配された菱川龍己容疑者。
 神戸山口組から割って出た、任侠山口組の織田絆誠代表を襲撃する事件が起こった。犯人として指名手配されたのは、神戸山口組傘下の組員。これを受けて、六代目山口組を交えて、にらみ合いが続いていた“三つの山口組”は、大きく動き出すのだろうか。

 今回は、六代目代目山口組と神戸山口組の分裂の原因や、山口組のタブーに切り込んだ問題作『菱の血判』(サイゾー)の著者で、9月26日に『三つの山口組』(太田出版)を上梓した藤原良氏が、神戸市長田区で発生した任侠山口組代表襲撃事件について、元ヒットマンに取材し検証した。

 指名手配された菱川容疑者の当時の心理状況はどうだったか。襲撃の意図は、いったいなんだったのか――。

防犯カメラ映像から濃厚となる“単独犯行説”

 9月12日に神戸市長田区の路上で、任侠山口組・織田絆誠代表の警護役・楠本勇浩氏(44)が射殺された事件の容疑者は、神戸山口組内山健組傘下団体元組員・菱川龍己(41)だった。射殺現場付近を映した防犯カメラの映像解析と、現場周辺に残された遺留品や周辺情報によって、射殺事件直後から菱川容疑者の存在がマークされており、射殺事件から4日後には同市北区の路上で、菱川容疑者の身分証と一緒に拳銃が入ったカバンも発見された。

 今後、捜査当局は、全力を挙げて菱川容疑者の身柄を収監し、周辺関係者について、つまりこの射殺事件が、すでに所属団体から破門になっていた菱川容疑者中心の単独犯行なのか、山健組を含めた巧妙な組織犯罪なのかを捜査していくことになる。

 射殺現場付近に設置されていた防犯カメラの映像が事件直後から大々的にマスコミ公開され、視聴者も「まさにその瞬間に参加した」かのような衝撃を受けたこの射殺事件について、元暴力団員で射殺事件の実行役の経験を持つAさんからコメントをもらった。

 Aさんは、ある抗争でヒットマンという実行役を務めた後、約15年の刑に服し、暴力団から離脱して、現在は某水産会社で働いている。

 Aさんは、「最初に、事件でお亡くなりになられた方にお悔やみを申し上げます」と語り、主に防犯カメラの映像の内容についてコメントした。

 その映像は、任侠山口組の織田絆誠代表を乗せた白いワンボックスを先頭に、亡くなった楠本氏が乗った車と更にもう1台のワンボックスの合計3台が一列に連なって細い路地を直進して来た様子を映し出していた。

 そして、その進行方向先に現れた菱川容疑者の黒いセダンが、織田代表の白いワンボックスと衝突して、3台の進路をふさいだ。拳銃を持って車外に出た菱川容疑者と素手の楠本氏が、織田代表の白いワンボックスの前で取っ組み合いになり、菱川容疑者が拳銃2発を発砲。そのうちの1発が楠本氏の頭部に当たり、楠本氏は即死した。その間、身動きがとれなくなっていた車列から任侠山口組の会員が、一旦は車から下車して織田代表が乗った白いワンボックスのほうに駆け出したが、前方で発砲が起きたのとほぼ同時に、すぐさま自分の車に戻ってバックさせた。

 路肩から黄緑色の上着を着た人物がカメラ片手に現れたが、車列がバックするのとほぼ同時に、身をひるがえして再び路肩に消えた。織田代表を乗せた白いワンボックスを含む任侠山口組の3台はバックしてその場を去り、菱川容疑者は乗って来た黒いセダンをその場に放置して逃走した。

 この映像を見て、Aさんは「単独(犯)でしょうね」と推測した。自分の仲間が協力してくれた程度で、組としての作戦だったとは感じられないと第一印象を述べたのだ。

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