昨年に婚約内定が発表されていた、秋篠宮家長女の眞子さまとお相手の小室圭さんだが、宮内庁は6日、おふたりの結婚が延期されると発表した。おふたりは3月4日に一般の結納に当たる「納采の儀」、11月4日に結婚式を執り行う予定だったが、天皇陛下の退位、皇太子さまの即位など一連の皇位継承行事が終了した後の2020年に延期する。
小室さんの母親の佳代さんをめぐっては、元婚約相手から400万円を超える資金援助を受けていたと、昨年12月に「週刊女性」(主婦と生活社)が報じていた。記事によれば、元婚約相手は貸した金なので返済してほしいと申し出たが、佳代さんは贈与なので返済する意思はないと拒否しているという。慶事にはふさわしくない金銭トラブルである。その後、両者の交際の内実を複数の週刊誌がたて続けに報じ、記事のタイトルに「破談」の文字が躍るなどヒートアップしていた。
このような事態を皇室関係者は、いかに受け止めているのだろうか。元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司氏に話を聞いた。
国の大前提
報道によれば、総合法律事務所でパラリーガル(事務職員)として働きながら、一橋大学大学院で経営学を学んでいる小室圭さんの、250~300万円といわれる年収や不安定な将来設計について、秋篠宮夫妻は特に意に介してはいなかったが、金銭トラブルの報道には頭を抱えているという。
「学歴は関係なく、真面目に生活している人であれば、なんら問題はありません。結局、人様に迷惑をかけないで生活するということが大事です。小室圭さんの場合は、カナディアン・インターナショナルスクール、国際基督教大学(ICU)を出て、その間に米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に留学もしている。経歴は華やかです。そのためのお金を借りたのか、貰ったのかはわかりませんが、小室さんのお母さんが元婚約者に出してもらっていたと報じられているわけです。2年ほど婚約していたということですけど、貰ったとしても、結局結婚されていないわけで、世間の人がこれをどう受け止めるかということです。婚約していたからこそお金を出したんでしょうからね」
報道によれば、お金の話ばかりされるのに嫌気がさして婚約解消を切り出したのは、男性のほうで、佳代さんは驚きながらも、素直にそれを受け入れたという。こうした問題が表に出る前に、身上調査のようなものは行われなかったのだろうか。
「皇族男子が結婚するときと、皇族女子が結婚するときというのは、まったく異なります。皇族男子の結婚の場合は、お相手を皇室に迎え入れるわけですから国が関与します。三権の長や皇族で構成されている皇室会議に諮られるわけです。結婚を認めるかどうかの判断をするために必要な資料として、ご本人の経歴はもちろん、家族構成など、どういう家の方かというところも含めて資料はつくられます。