一方、皇族女子の場合は、そういう国が関わる審議はありません。皇籍を離脱されるということは、特別な立場ではなくなるということですから。ただし、一般の国民になっても天皇家のご親戚ということは変わりません。国としては、ご結婚後も皇族であった者としての品位は保ち続けてくださいということで、一時金が出るわけです。国として、相手の身上を調べなければいけないという決まりはありません。一般の家庭でも、結婚する相手のことを、調べる人もいれば調べない人もいる。そのあたりは、ケースバイケースでしょう。今回、秋篠宮家がそれをどこまでおやりになったのかということは、わかりません。
今回いろいろな話が出てきましたが、宮内庁としては国が関与しない私的なことであるというのが、大前提でしょう。ただ、ご結婚後の品位保持のために出される一時金は国民の税金です。将来にわたって品位保持ができるかどうかという判断は難しいですが、少なくともそれを『知ったことではない』とは言えません。完全に秋篠宮家の問題だとは言い切れないわけです」
金銭事情
眞子さまと小室さんは、国際基督教大学の同級生として知り合った。こうした出会いが、皇族女子としては初めてだということがある。
「お茶会、パーティー、旧華族の親睦団体の霞会館関係、学習院関係などでお知り合いになる場合は、それなりの家柄の方々がほとんどでしょう。だけど共学の大学で、同じクラスやサークルで知り合う方はそうではありません。秋篠宮家はご本人に任せていたということなんでしょう。それで眞子内親王殿下が結婚を考えている方ができたということで、ご両親が会ってみると『いい青年だ』という印象を持ち、話が進んだのでしょう」
小室さんに関してネガティブな情報が出てくる背景に、「抵抗勢力の蠢き」を示唆する報道もある。皇室や宮内庁で、今回の結婚に反対する関係者が情報をリークしている可能性はあるだろうか。
「お母さんと元婚約者の金銭トラブルを知っていた人が、皇室周辺にいたのでしょうか。いたようには思えません。もしいたのであれば、両陛下なり秋篠宮家なり宮内庁なりに早い段階で言うのではないですか。こういう情報が出てきて、喜んでいる人はいると思いますが、皇室周辺の人がこの情報を持っていたというのは考えづらいですね。この情報を掴むのだって、週刊誌はかなり苦労していました。婚約のスクープが昨年5月で、半年以上経ってからの話です。流す人がいたのであれば、もう少し早く出てきたのではないかと思います。小室家に関しての話は『週刊女性』が突出していますが、足で稼いだ結果でしょう。
これらの報道によって結婚が破談になるのかどうかというのは、なんとも言えません。はっきりしているのは結婚で皇籍を離脱されたら、もう皇室には戻れないということです。家風というか、家の価値観というのは急には変わらないでしょうから、結婚後もなんらかのトラブルが起きる可能性は否定できません。秋篠宮同妃両殿下、眞子内親王殿下は相当に心を痛めておられることでしょう」