結婚する場合、結婚式の費用を小室家が負担できるのかという疑問も出てきている。
「帝国ホテルで結婚式を挙げるとすると、参加者が100人くらいだとしても600万円以上はかかるでしょう。折半するとして300万円以上のお金を小室家が出せるのかという話も出ています。天皇陛下のお孫さまの結婚式ですし、両陛下もご出席されるとすると、リーズナブルな会場で50万円くらいで済ませるというわけにもいかないでしょう。そういった事情を考えると、秋篠宮家が多く負担されるとしても仕方ないでしょうね。
心配なのはその後の生活ですが、一時金が限度額の1億5250万円としても、セキュリティを踏まえた新居を購入されるとするとそれでも足りないくらいでしょう。結婚式自体はいいでしょうけど、今後の生活費について秋篠宮家から継続的に援助をするというのは、いくら自由に使えるお手元金(皇族費)とはいえ、問題があります。皇族費というのは、皇族方の品位保持のために国の税金から出ているお金だからです。社会通念上許されるのは、たとえば、誕生日のプレゼントや冠婚葬祭におけるもので、恒常的にお金が流れていくというのは問題があります。そういう意味では、今回の金銭トラブルに関して、一時金が出たタイミングで先方に返済したりすれば、『税金で借金を返した』と言われかねません」
皇族の結婚
おふたりの生活が成り立っていくのか不安視する声も多いが、今のところ、眞子さまの結婚の意思は堅いようだ。このまま、納采の儀、そして結婚式へと進んでいくべきなのだろうか。
「普通の男の子、親もそうですけど、皇族と結婚するのはためらうと思います。ずっと注目を浴びて、特別な目で見られて、家族を含めて一般の人よりも自分たちを厳しく律して生活していかないといけないので、大変なことだと思います。小室さんのお母さんの金銭トラブルは、皇族との結婚というなかで出てきたもので、一般人であればこのような報道はプライバシーの侵害です。私人なのに公人のように扱われ、特別な目で見られているからです。
結婚をやめたほうがいいのか、このまま結婚したほうがいいのか、についてはなんとも言えません。ただ、ご本人たちが結婚したいと言っておられるのですから、皇室のご親戚という自覚を持って、おふたりで力を合わせて生きていかれれば、それはそれでいいという気はしています」
6日、宮内庁は正式に結婚の延期を発表したが、3月4日に予定されていた納采の儀を約1カ月に控えたこのタイミングで突然、なぜ宮内庁は延期という決定に至ったのか。
「今回のご結婚はNHKのスクープによって、予定を大幅に早めた婚約内定の発表になりました。本来、もっと時間をかけて、おふたりの将来の生活設計などを含めて十分に話し合ったのちに、正式発表すべきでした。結果的にあまり時間をかけないで、おふたりのお気持ちが先行するかたちになってしまったと思われます。順番が逆ですが、婚約内定発表後に、おろそかになっていた話をしっかりとしたほうがいいという判断でしょう。小室さんのお母さんに関する一連の週刊誌報道は関係ないと宮内庁は言っていますが、残念ながらそれをそのまま信用する人は少ないでしょうね」
新しい時代において直面した皇室の危機は、いかなる解決を見るのだろうか。
(文=深笛義也/ライター)