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神戸山口組の中核団体「山健組」が代替わりを正式発表…予測されていた内部反発は起こったのか?

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山健組を中田浩司・健竜会会長に譲ることを発表した井上邦雄・神戸山口組組長

 ゴールデンウィークの真っ只中の5月5日。神戸市花隈に置かれた神戸山口組の中核団体である山健組本部には、全国から続々と直系組長らが集結していた。

 4月に開かれた山健組の定例会で、ゴールデンウィーク中に次の集まりをもつことが通達されていたといわれており、今回は緊急というよりも、予定されていた会合が開催されたとみてよいのではないだろうか。そして席上、かねて噂されていた五代目継承の発表がなされたのである。

 業界関係者の間では、代替わりに反発し、今回の会合に欠席した上、山健組を離れる組長らが十数人出るのではないかという情報が飛び交っていた。周知の通り、ヤクザ組織においては、跡目をめぐって内部分裂などの弊害が発生するのは珍しいことではない。だからこそ、5月5日の山健組本部前には普段姿を見せないテレビ局や大手新聞社までもが詰めかけていたのではないだろうか。

 しかし実際には、出席可能といわれる組長らは、ほぼ全員顔を揃えていたことが捜査関係者らよって明らかにされている。

「確かに引退の噂がある大物組長らの姿は確認できていないが、それはここ最近の定例会への出席を確認できておらず、今回に限ったことではない。そのほかの幹部らは、服役中や勾留中、入院中を除いて、ほぼ出揃っていたのではないか。山健組が五代目体制になれば、多くの組員らが山健組を離れ、六代目山口組サイドに帰還を果たすのではないかと一部で取り沙汰されていたが、今日の会合を見る限り、それが杞憂に終わる可能性も出てきた」(捜査関係者)

 さまざまな情報が錯綜するなかで開催された山健組の会合で発表された、五代目への代替わり。四代目・井上邦雄組長(神戸山口組組長)の後を継いで五代目組長に就任するのは、事前の予想通り、四代目山健組で若頭を務める五代目健竜会・中田浩司会長となった。捜査関係者の話によれば、会合が開かれる数時間前には井上組長が初代山健組・山本健一組長の墓参を済ませており、組の創設者に代替わりの報告がなされたのではないかとみている。

「継承盃は16日に執り行われるのではないかとみられています。代替わりに合わせて引退する直参幹部も多数出るのではないかといわれていましたが、今日の出席者を見る限り、そんなことはないのではないでしょうか」(ヤクザ事情に詳しいジャーナリスト)

 会合には、前日の5月4日に四代目今倉組を継承したばかりの組長も姿を見せていたことが明らかにされている。現時点では、中田新組長率いる五代目体制への移行に際して、組織内の反発は思ったほど大きくないようだ。

 そして今後、注目されるのは五代目体制の新人事だろう。

「若頭にはすでに数名の最高幹部の名前が取り沙汰されている。そのほかにも、すでに山健組幹部と兼任するかたちで神戸山口組直参へと昇格を果たしている福原辰広・邦楽會会長の動向や、中田会長の跡目として六代目健竜会は誰がトップになるのかなど、山健組の人事に関心が集まっているのは間違いない」(業界関係者)

 神戸山口組の二次団体でありながら、代替わりに際し、ここまで注目を浴びる組織がほかにあるだろうか。三代目山口組時代から、「山健にあらずんば山口にあらず」とまで言われ、武闘派として知られてきた山健組が五代目体制となり、新たな歩みを刻み始めようとしている。
(文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
元山口組二次団体最高幹部。2014年、所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任俠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)。最新刊は『尼崎の一番星たち』(同)。

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