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中村芳子「お金のことで苦労せず、人生を楽しむためのお金の基本」

銀行ATM手数料「貧乏」の怖さ…一生で100万円以上も、家賃振込は1回で648円

文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー
銀行ATM手数料「貧乏」の怖さ…一生で100万円以上も、家賃振込は1回で648円の画像1「Gettyimages」より

「Debt Control(借金管理)」の次に大切なこと

 
 お金とはこれから一生付き合うもの。社会人生活のスタートからお金とよい関係を築いたら、お金はあなたの味方になり、夢を実現するのを助けてくれる。お金を味方につけられないままだと、いつのまにかお金は敵に回り、裏切られて惨めな思いをすることになる。

 お金との上手な付き合い方の基本は、次の8つだ。

銀行ATM手数料「貧乏」の怖さ…一生で100万円以上も、家賃振込は1回で648円の画像2『20代のいま、やっておくべきお金のこと』(中村芳子/ダイヤモンド社)

(1)借金をしない
(2)手数料を甘くみない
(3)コンビニ貧乏、カフェ貧乏にならない
(4)まず、現金で生活してみる
(5)貯金は今から一生するものと心得る
(6)保険は、これだけ入れば大丈夫
(7)マネーアプリで支出を管理する
(8)お金で幸せを買う

「借金をしない」の基本は、クレジットカードをできるだけ使わないこと。代わりに「デビットカード」を使おうと前回提案した。ものすごく大切なことなので、ぜひ読んでしほしい。

 今日は(2)の「手数料を甘くみない」について話をしよう。

銀行の各種手数料知っていますか? 目指すは手数料ゼロ

「手数料に注意!」と聞いて「ああ、銀行の手数料のことだな」とピンと来た人は、すでに優れたマネー感覚を持っています。すばらしい。「銀行でどんな手数料がかかるの?」と思ったあなた、この記事を読んでよかったですね。これからの人生で、何十万円、何百万円の手数料を節約できます。

銀行ATM手数料「貧乏」の怖さ…一生で100万円以上も、家賃振込は1回で648円の画像3

 銀行の各種手続きには手数料がかかる。まず、自分が口座を持っている銀行ATMで入金・出金の取引をした場合の手数料を見てみよう。以下は代表的なもの。銀行によって少しずつ違う。

 手数料がかからないのは平日の8時45分~18時 だけで、 土日祝日の取引、平日でも8時45分以前と18時以降は一回あたり108円の手数料がかかる。これを知らない人、意外に多い。今は他の銀行のATMでもコンビニのATMでも入金や出金ができるが、手数料は自行利用のときより高くなっているので気をつけたい。銀行との提携関係によって、これより安くなることもあるが、土日祝日や平日の早朝、夕方18時以降は一回あたり216円の手数料がかかるケースが多い。

銀行ATM手数料「貧乏」の怖さ…一生で100万円以上も、家賃振込は1回で648円の画像4

中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

1985年よりFP業に携わる日本のFPの草分け。 女性FP協会(現WAFP関東)の設立者の一人、初代理事長。 1991年に会社を設立。パーソナル・コンサルティング、金融記事の執筆、金融企画のアドバイスなどを行っている。マネックス証券創業時より7年間アドバイザーをつとめる。みずほ銀行の夫婦向けマネーサイト「おうちのおかね」(2010―2016)を監修。辛口だが、お金だけにとらわれないユニークで温かいアドバイスが人気。


主な著書に『50代のいま、やっておくべきお金のこと』『20代のいま、やっておくべきお金のこと』(以上ダイヤモンド社) 『女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方』(三笠書房) などがある。『3日でわかる聖書』『養子でわくわく家族』『神の津波』など、お金以外の著書や翻訳もある。

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