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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

日本、全世界の食糧援助量の2倍を1年間で廃棄

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事
日本、全世界の食糧援助量の2倍を1年間で廃棄の画像1「Getty Images」より

 大きな地震があったり、これまでに経験したことがないような豪雨災害に見舞われたり、異常なまでの気温上昇によって熱中症になる人の数が激増したりと、惨憺たる有様の日本です。これまで呑気に構えていた人たちまでもが、「これはさすがにおかしい」と言い出す始末。

 被害に遭われた皆さまには、心からお見舞いを申し上げます。また、ご家族、ご親戚の方、友人知人の方々が被害に遭われたという方々にも、衷心よりお見舞いを申し上げます。

 筆者の仲間うちでは、数年前から異常気象のことが話題に上っていました。雨が降り続いて農作物の生産に大きな影響が出たり、逆にまったく雨が降らず日照り続きでこれまた影響が出たりと、予想のつかない天候不順に、いくらなんでもおかしいだろうと、不安交じりに話していました。

日本、全世界の食糧援助量の2倍を1年間で廃棄の画像2

 なかには、「これは気象兵器によるある種の攻撃だ」とまで言い出す人もおり、その説を曲げない人もひとりや2人ではありません。彼らの意見は、このところの(数年前のことです)異常気象は、単なる自然現象としてはあり得ない、人為的なものとしか考えられない、というところからきているわけです。

 その真偽のほどは確かめようもありませんが、そんな疑いも持ちたくなるような状況ではあります。いずれにせよ、私たちの住む地球環境が悪化の一途をたどっているということは事実で、そこに異論を差し挟む余地はなさそうです。

 地球環境悪化の原因はさまざまあり、避けられないものもあるだろうと思います。たとえば、地球自体が持つサイクル。地球も誕生して、成長して、成熟して、やがては衰えるという道をたどることは、ごく当然です。私たちが生きているこの時代が、地球にとってどんな時期なのか、本当のところはわかりませんが、そのさなかで、いろいろな変化が起こることは否定のしようもありません。火山の爆発や、それに伴う地殻変動、そしてそれらがもたらす大地震や津波など、人間の力では絶対に防げないことも多々あります。しかし、私たち自身が地球環境を悪化させていることもあります。それは、考えようによっては防ぐことができます。

南清貴

南清貴

フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会
代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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