東京中の美女が店員として揃っている。壮観…
(「ウィキペディア」より)
例えば、満期が1年で、毎月1万円を積み立てるコースの場合、満期時にそれまで積み立てた合計金額に、積立金1カ月相当分のボーナスがプラスされて、13万円分の買い物券がもらえる。毎月の積立金額は、1万円のほかに5000円、3万円、5万円といった金額から選べることが多い。いずれも、満期が1年であればボーナスは1カ月分となるので、5万円コースであれば65万円分の買い物券を満期時に受け取れることになる。
満期を1年間に設定している百貨店がほとんどだが、「大丸松坂屋友の会」のように、毎月5000円の積み立てで、満期6カ月というコースもある。気軽に利用できるよう配慮したものだが、この場合、ボーナスは1カ月分の5000円ではなく2000円となっている。したがって、6カ月後にもらえる買い物券は3万2000円だ。
この「友の会」、確かにお得であることは間違いない。金融商品として利回りを計算してみると、「毎月1万円積み立て・12カ月満期」であれば、1年間で12万円が13万円の買い物券になるので、1万円÷12万円=約8.3%となる。銀行の定期預金金利(メガバンクの1年物定期で0.025%)とは比べものにならない。また、毎月1万円の積み立てで年間13万円になるということを厳密に計算すると、利回りはなんと15%程度にアップする。この事実は、あまり知られていない。
当然、お金が増えるわけではないので、提供する百貨店側の表示は慎重だ。13万円の商品を12万円で買えるという考え方をしていて、約7.7%の割引サービスといった”おとなしめ”のアピールとなっている。
このように利回りをはじいてみると、お得さが理解できる「友の会」だが、筆者は今まで、実はそれほどお得ではないと考えてきた。
その理由は単純。百貨店で売っている商品の価格自体が高いためだ。いくらボーナス分の買い物券がつくといっても、スーパーや家電量販店、あるいはインターネットで2〜3割安く買える商品であれば、そっちで買ったほうがお得になるのは明らか。「友の会」の買い物券の使い方としては、「価格の安い食料品の購入に使うとお得度が高くなる」というセオリーもあったが、地方の名産品などは、今はネットショッピングで購入したほうが断然安く買えることが多い。
百貨店の充実するサービスは、業績底入れの兆し!?
そうした理由から、「友の会」について魅力を感じることはなかったのだが、ここにきて、一部で商品内容の改善が進んでいることがわかった。特に、伊勢丹と三越が共同で提供する「エムアイ友の会」は、メリットが多い。