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“闇金融界の案内人”に浮上した疑惑

NHKにも出演する経済評論家・松本弘樹”裏社会とのつながり”を語る

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「私の金主が水口氏だという勘違いが生じたのは、私と水口氏が同じ香港企業と取引したからでしょう。水口氏に出会う直前の10年4月頃、私はこの香港企業と業務提携し、それを知った水口氏も後に取引するようになったのです」

 その香港企業とは、11年9月まで前述したT&Cホールディングスの2位株主だった「香港東盛禾投資集団」。松本氏は代理人として同社名義のT&C株を預かる立場にあった。

「11年8月、この株式を担保に都内の金融業者から5000万円の資金調達をしました。ところが金融業者は契約に反して全株を転売してしまいました」

 かつて松本氏は、英会話学校運営のNOVA(2007年に経営破綻)の経営者が持ち株を担保にして資金調達した後、「無断で転売された」と釈明した一件を例に挙げて、筆者にこう話したことがある。

「経営が立ち行かなくなった会社の経営者は、資産を残して逃げることを考える。『持ち株が担保流れになった』と言い逃れをするのが最も典型的なパターンだ」

 今、松本氏は「香港東盛禾名義のT&C株は担保流れになった」と称している。松本氏の真意は、T&Cから資金を引き揚げることだったのではないか?

「悪徳経営者の〝奥の手〟を知り尽くした松本が同じことをした。そうみられても仕方がありませんが、断じて違います。現に担保流しをした金融業者らに対して民事訴訟を提起する予定です」(松本氏)

 訴状によれば、金融業者らに担保株などを返還するよう求めている。近く東京地裁に提訴するという。松本氏は自ら非難してきた共生者に成り下がったのか。法廷を舞台に評価が決することになりそうだ。
(文=谷道健太/ジャーナリスト)

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