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NHK・新経営委員長の浜田ANA総研会長は執行部の傀儡

裏に執行部との軋轢 NHK経営委員長がなかなか決まらないワケ

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 経営委員長は国会の同意を得て首相が任命した経営委員の中から互選すると定められている。委員会の委員の定数は12人。數土氏の後任委員の選任が遅れているため現在は11人。この11人が9月11日の次回の経営委員会で委員長代行の浜田健一郎氏を新しい委員長に選出する。の経営委員会で委員長代行の浜田健一郎氏を新しい委員長に選出した。

 経営委員長は会社でいうとCEO(最高経営責任者)である。会長がCOO(最高執行責任者)に当る。任期は3年。委員長の報酬は、常勤であれば年3192万円。最大の仕事は、NHKの会長を任命することだ。

 歴代の経営委員長を大企業のトップが務めてきたのに対して、新・経営委員長の浜田氏はキャリア不足の感は否めない。慶應義塾大学商学部卒。71年、全日本空輸(ANA)に入社。主に調査畑を歩いた。常務執行役員を経て、06年4月に新設された調査研究を目的とするANA総合研究所の社長に就任(現在、会長)している。経営者として一癖も二癖もある歴代の経営委員長とは異なり、NHKにとって御しやすい相手だ。新・経営委員長は、次期会長をどうするかが重要な仕事になる。NHK側がプロパーに会長職を奪回するため、さまざまな工作をすると予想され、浜田氏はその矢面に立たされる。

 浜田氏が任期満了まで務めあげると見る向きは、放送界には一人もいない。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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