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高井尚之が読み解く“人気商品”の舞台裏

究極のアイス「エッセルスーパーカップ」、バカ売れが止まらない!大容量&低価格&味濃厚の奇跡

文=高井尚之/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント

 競合商品の「ピノ」が14年2~3月に実施した「ピノ コーティングチョコ 人気投票キャンペーン」でも、抹茶チョコ、アーモンドチョコに続き、チーズチョコが3位に食い込んだ。保守的な定番味を押さえつつチーズ風味を好むなど、消費者は味への意識も変わりつつある。

特別ではなく、普段向けの商品

 前述したメガブランドに対する、消費者の意識は微妙に異なる。総じていえば、「ハーゲンダッツ」は特別な記念日向け、それよりは少しカジュアルな「自分へのごほうび」では「パルム」を選ぶ人が多く、価格もパルムのほうが安い。そのパルムよりも容量が多くて安価なエッセルは、気軽に買われる普段向けのブランドといえる。

 カップアイスでも、最近は「マルチパック」と呼ばれる小さいサイズが複数個入っているタイプが人気だ。こちらは、家族それぞれが食べる個食ニーズ、大容量はいらない高齢者の小食ニーズとしても支持されている。エッセルの6個入り、90ミリリットルのマルチパックも好調だという。

 若者はコンビニアイスを支持し、退職したシニア世代もアイス回帰が目立つなど、世代を問わずに支持されるアイスクリーム。スイーツ競争時代でも、少額で楽しめる「癒し」や「気分転換」としての人気はしばらく続きそうだ。
(文=高井尚之/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント)

高井尚之/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント

高井尚之/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント

学生時代から在京スポーツ紙に連載を始める。卒業後、(株)日本実業出版社の編集者、花王(株)情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。出版社とメーカーでの組織人経験を生かし、大企業・中小企業の経営者や幹部の取材をし続ける。足で稼いだ企業事例の分析は、講演・セミナーでも好評を博す。近著に『20年続く人気カフェづくりの本』(プレジデント社)がある。これ以外に『なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか?』(同)、『「解」は己の中にあり』(講談社)など、著書多数。

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