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平野雅章「FP相談1600件でわかった全体最適マネー術」

子供2人の世帯で貯蓄が年540万円増えた理由…家計簿は無意味?貯蓄増えない?

文=平野雅章/横浜FP事務所代表、CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
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役に立たない家計簿が意外に多い

「自分たちがつけている家計簿を見てほしい」というお客様の依頼を受けることも多いが、拝見すると、前述の2つの目的を達成するには不充分な家計簿がほとんどである。不充分な理由は主に2つある。

 ひとつは記録の漏れが多いことである。手取り収入の年額から、1年間で増えた貯蓄額と、お客様も把握していることが多い3つの支出(住宅費・教育費・保険料)の年額を除いた額を1/12にすることにより、基本的な生活費の概算はできる。その金額とお客様が家計簿で積み上げた生活費とを比べて確認するのだが、後者のほうが2~5割少ないことがほとんどである。あまりに差が大きいと、目的(1)が難しくなる。

 もうひとつの理由は、クレジットカードでの支払い比率が高く、その請求金額の内訳がわからないことである。もちろん、毎月の請求明細を調べればわかることだが、手間がかかるので家計簿に反映できていないという世帯はかなり多い。クレジットカードでの支払い比率が低く、その支出項目もはっきりしていればよいが、そうでないと目的(2)が難しくなる。

 この2つの目的を達成するには、記録の漏れが少なく、クレジットカードでの支払いも支出項目を分類した家計簿が必要になる。かなり労力を使うことなので、家計簿をつけるのであれば、短期間で集中してやろう。スマートフォンのアプリの進化で、2つの目的を達成する家計簿は、以前に比べればはるかに作成しやすいはずだ。
(文=平野雅章/横浜FP事務所代表、CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士)

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