ビジネスジャーナル > 医療ニュース > 米国で人気! 和式トイレで「便秘解消」
NEW

米国で大人気!トイレを<洋式から和式>に変えるグッズ登場〜そのワケは「便秘の解消」

文=ヘルスプレス編集部、監修=理学療法士・三木貴弘
【この記事のキーワード】, , ,
米国で大人気! トイレを<洋式から和式>に変えるグッズ登場〜そのワケは「便秘の解消」の画像1和式トイレの良さを洋式トイレに取り入れるグッズも販売中(depositphotos.com)

 現在、自宅が和式トイレの人は極めて少数だろう。そもそも和式トイレを使用したことがない人が大半かもしれない。

 今回は、和式トイレの知られざる効果を、医学的な視点から解説したい。というのも、現在、便秘に悩んでいる人は多いと思うが、それは洋式トイレが原因のひとつかもしれないからだ。

 まず、便秘の原因はなんだろうか?

 大きく「便排出困難型」と「結腸通過時間延長型」の2つに分けられる。今回は、排出困難型に着目して話を進める。

 漢字がたくさん並んで難しい言葉のように見えるが、つまり、「排便するときに筋肉がうまく使えなかったり、腸の角度の問題により排便が難しいことが原因」であり、そのため「筋肉や腸の角度の問題を解決すれば便秘は解消される」といえる。

 この2つを改善するのが、和式トイレかもしれないのだ。

和式と洋式の「姿勢」の違いが排便を……

 なぜ和式トイレが良いのか? 和式トイレと洋式トイレの違いは、「姿勢」である。骨盤の角度が明らかに異なる。

米国で大人気! トイレを<洋式から和式>に変えるグッズ登場〜そのワケは「便秘の解消」の画像2

図1:洋式トイレ

 洋式トイレでは、いわゆる「座っている姿勢」なので、体と股関節の角度は、ほぼ直角である。一方、和式トイレは、いわゆる「ヤンキー座り」のようになるために、体と股関節は鋭角になる。

 この姿勢が、実はとても重要である。というのも、和式トイレで用を足すと、ちょうど直腸と肛門とが「直線」になる。そのことによって、自然な形で排泄を行うことができるのだ。

米国で大人気! トイレを<洋式から和式>に変えるグッズ登場〜そのワケは「便秘の解消」の画像3

図2:和式トイレ

 一方、洋式トイレだと、直腸と肛門の間がまだS字のようになっており、排便口が引っ張られて狭くなってしまっている(図を参照)。

 図1が、洋式トイレに座っているときの腸の様子。腸が締め付けられてしまっている。図2が和式トイレに座っているときの腸の様子。腸が解放されている。
 

手軽に和式トイレの良さを取り入れる方法がある!

 それを裏付ける研究もちゃんとある。排便時の力みを「3つの異なる姿勢」で比べた研究だ。

(1)洋式トイレのように座った姿勢
(2)洋式トイレの足元に10cmの高台を置き、そこに足を乗せた姿勢
(3)和式トイレの姿勢

 その結果は、排便時間、便排出の力みともに、和式トイレの姿勢(スクワットの姿勢)がほかの2つよりも少なかった。つまり、「より少ない力で早く便を排出できた」ということである。

 また、アフリカや東南アジアでは、便秘に悩む人が圧倒的に少ないという。栄養状態は先進国に比べて良いとはいえないと思うが、異なる点はトイレ文化である。便秘が少ない地域は、いまだに「かがむ」ように、つまり和式トイレを使用するように用を足していた。

 しかし、いくら良さがわかったとしても、一度洋式トイレに慣れてしまうと、和式トイレを使用するのには抵抗があるだろう。そこで、手軽に和式トイレの良さを洋式トイレに取り入れる方法がある。

 それが「足に踏み台」を使用するという方法だ。前述したように、和式トイレの良さは骨盤と足が鋭角になることだ。そこで、踏み台を使用することで、それを再現できるというわけだ。

 実際に商品化もされていて、アメリカでは大人気だという。そして、アマゾンでも購入することができる。

 アマゾンで購入できる商品は「Squatty Potty」という商品である。そのレビューの高さに、あらためて驚く。知っている人は知っているのだ。気になる人はレビューを読んでみてほしい。これを使えば、もう便秘に悩まなくなるかもしれない。
(文=ヘルスプレス編集部、監修=理学療法士・三木貴弘)

ヘルスプレス編集部

ヘルスプレス編集部

医療・健康について話題のトピックを発信する情報サイト。芸能人の健康問題や最先端の医療など、幅広い健康・医療情報をお届けします。

健康・医療情報でQOLを高める「ヘルスプレス」

Twitter:@Health_Press_JP

米国で大人気!トイレを<洋式から和式>に変えるグッズ登場〜そのワケは「便秘の解消」のページです。ビジネスジャーナルは、医療、, , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!