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梅原淳「たかが鉄道、されど鉄道」

鉄道、1車両当たりの燃費、鉄道会社間で驚きの差? その理由とは? 

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JR貨物のM250系電車(「Wikipedia」より/Lover of Romance)

 自動車の燃費は年々向上し、近年登場したエコカーであれば、市街地を普通に運転しても1リットルの燃料で20キロメートル程度走行することも難しくはない。国土交通省の統計を見ると、営業用車のうちバスの燃費は3.2キロメートルであったという。今回は鉄道の燃費をみていこう。

 燃費を紹介するに当たり、自動車と同じようにガソリンなり軽油なりの燃料1リットル当たりの走行距離を出しておきたいところだが、今日の車両の大多数は電気で走行しており、比較できない。そこで、軽油などの燃料でどのくらいの電力が発電できるかを探ることとした。資源エネルギー庁の統計によると、2015年度に軽油などの燃料を134億519万リットル使用して575億6770万キロワット時の電力が発電されたという。したがって、1キロワット時の電力を発電するために0.233リットルの燃料を消費したと考えられる。

 全国の鉄道で2015年度に消費された車両用の電力は175億5094万キロワット時あまりであった。この数値を燃料に換算すると40億8937万キロリットル。さらには、ディーゼルカーなど、もともと軽油で走行する車両が消費した燃料は1億9817万キロリットルで、合わせて42億8753万キロリットルとなる。

 燃費を求める際に用いる車両の走行距離は先ほどとは異なり、自ら保有する車両が自らの路線を走った距離に、他の事業者の車両が自らの路線を走った距離を加えたもので、全国の鉄道事業者の合計は98億9517万キロメートルであった。この数値をいま紹介した42億8753万キロリットルで除して燃費を求めると、2.3キロメートルとなる。
 
 この燃費がよいか悪いかと尋ねられたら、筆者は「非常によい」と答えたい。なぜなら、鉄道の車両は1両に100人以上の人であるとか25トンの貨物を載せることができ、自動車と比べると格段の輸送力を備えているからだ。

 それでは例によってJR、大手私鉄、地下鉄の別に燃費を見ていこう。

JR


 JR7事業者の燃費は2.5キロメートルである。最もよい燃費はJR貨物の6.0キロメートル、いっぽうで1.6キロメートルのJR北海道はJR中、最も芳しくない結果に終わった。

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