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中村芳子「お金のことで苦労せず、人生を楽しむためのお金の基本」

“50代”カードローン地獄が多発…年収1千万でも半永久的に年120万円返済し続け

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「Gettyimages」より

50代のもうひとつの課題、借金を片付ける


 筆者は拙著『50代のいま、やっておくべきお金のこと 新版』(ダイヤモンド社)で、50代が老後に備えるためのテーマは7つある、とお話ししている。

(1)貯める……やみくもに貯めるのではなく、プランをつくって計画的に貯める
(2)働く……60歳、65歳以降もペースを落として、楽しく長く働く
(3)住宅ローン……65歳以前に払い終えるため、いろいろ工夫する
(4)生命保険……死亡保障は削り、医療保障は充実させる 
(5)子どものお金……子どもにお金をかけすぎないことがポイント
(6)投資……増やすためでなく、守るためにも投資は必須
(7)健康……長い人生を楽しみ、長く働くために、健康に投資する。

 最近、ここにもうひとつ加えるべき、とても大切な項目に気がついた。

(8) 借金問題を片付ける

どんどん増えるカードローン残高


『50代のいま、やっておくべきお金のこと 新版』(中村芳子/ダイヤモンド社)
 お金の相談、ファイナンシャル・プランニングの相談に来る方には、貯金や資産がたっぷりあって運用の相談に来る方もある一方で、カードローンなどを借りてその返済で貯金ができなかったり、返済できなくなって相談に来る方もある。

 消費者ローンの会社に借り入れに行かなくても、銀行やクレジットカード会社から簡単に借り入れができるようになったおかげで、ローン問題で苦しむ人はとても増えている。

 たとえば銀行のカードローン残高は、2008年3月の3兆3,451億円から2018年には5兆8,186億円と2兆5000億円ほど増えている。日本の人口1億2000万人のうち、ローンの借り入れができる人の割合をざっと50%の6000万人とすると、ひとり当たり10万円近くのカードローン残高があることになる。このほかに、クレジットカード会社や消費者金融のローンもあることを考えると、おそろしい。

借金問題の引き金はリボ払い


 ローンの相談は年代を問わずにある。ほとんどの悩みに共通しているのは、借入残高が増えるきっかけになったのが「リボルビング返済」だったということ。「リボ払い」と呼ばれる返済方法だ。

 クレジットカードの代金やカードローンの返済方法には、大きく3つの方法がある。一括払い、分割払い、リボ払いだ。

1.一括払い:買い物代金や、借入代金を締め日の翌月に一回で払う方法。利息はつかない。いちばん健全。

2.分割払い:買い物代や借入金額を、支払う回数を6回や12回などと決めて払う。スマートフォン購入代金の支払いはこの方式。金利は回数が多くなるほど高くなる。12 %から15%が主流。分割払いを複数利用すると、毎月の返済額が増えることになるが、それが利用の歯止めになる。

3.リボ払い:利用代金の残高に応じて、返済額が決まる。たとえば残高10万円〜20万円だと返済額月1万円(+利息)など。金利が高く返済額が小さいので、毎月の返済額はほとんど利息の返済にあてられ、残高がなかなか減らない。返済し終える前に、追加で買い物や借入ができるので、利用残高がどんどん膨らんでいく。歯止めがなくとても危険。気がつくと限度額まで借り入れていることも多い。金利は15%前後が主流。

“50代”カードローン地獄が多発…年収1千万でも半永久的に年120万円返済し続けのページです。ビジネスジャーナルは、連載、カードローンクレジットカードリボ払いの最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

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