スリムクラブも暴力団と…芸人に闇営業を強いる吉本興業の「多額ピンハネ」ビジネスが問題視

スリムクラブの真栄田賢(左)と内間政成(右)(「Wikipedia」より/Kugel~commonswiki)

 闇営業問題で揺れ続ける吉本興業が、6月27日にお笑いコンビ・スリムクラブ(真栄田賢、内間政成)の無期限謹慎処分を発表した。闇営業問題は各所に影響を及ぼしており、一連の騒動による余波が止まらない状況だ。

 吉本の発表によると、スリムクラブは3年ほど前に他社の芸人を通じて飲食店オーナーの誕生日パーティーに参加し、会社を通さないまま「一定の対価」として金銭を受領したという。

 スリムクラブの闇営業問題を伝えた「朝日新聞デジタル」は、関係者の話として“飲食店オーナーの誕生会”ではなく「暴力団関係者の会合」と報道。「FRIDAYデジタル」は、さらに具体的に「Sという有名ヤクザ。指定暴力団『稲川会』の大幹部」と伝えている。

 スリムクラブは吉本の聞き取りに対して「反社会勢力とは知らなかった」と説明したというが、吉本側は「このパーティには反社会的勢力が参加していたものと、当社にて判断し、今回の処分に至りました」と経緯を伝えている。

 また発覚した芸人の反社勢力との闇営業について、インターネット上では「これは悪質。暴力団とわからないわけはないでしょう」「ここまで次々に出てくると、吉本の体質自体に問題があるのでは」「契約書もないのにギャラを大幅にピンハネするようなやり方は今の時代に合っていない」「芸能界と反社勢力、どこまでズブズブなんだ?」などという声が上がっている。

 吉本では、カラテカ・入江慎也が仲介役となり、雨上がり決死隊・宮迫博之やロンドンブーツ1号2号・田村亮らが振り込め詐欺グループの宴会に出席し金銭を受けとっていた問題で、入江を契約解除、宮迫や田村ら11人を謹慎処分としたばかり。一連の問題を受けて所属タレントに聞き取り調査を実施する過程で、スリムクラブの闇営業も発覚したという。

「スリムクラブの活動禁止でささやかれているのが、2010年の“M-1の呪い”です。05年結成のスリムクラブは10年の『M-1グランプリ』で決勝戦進出を果たします。優勝は4票を獲得した笑い飯にさらわれましたが、スリムクラブは3票を得ており、大接戦の末の惜敗でした。その際、スリムクラブに投票した3名は島田紳助、宮迫、中田カウスで、全員が反社勢力との関与が報じられているのです。これまで『スリムクラブを推した3人、みんな反社勢力とつながってる』とネット上でネタ化されていましたが、当のスリムクラブも暴力団のパーティーへの参加が明らかになったことで、『本当に笑えない』『最高のオチがついた』『9年前の“M-1の呪い”』と話題になっています」(週刊誌記者)

 ちなみに、闇営業問題の発端となった入江について、TBSは独自取材により「手渡しで現金100万円を受け取っていた」と報道。「スポニチアネックス」は、関係者や複数の芸人による証言から、入江はそのギャラをほぼ独り占めしたのではないかとも指摘している。

 また、宮迫らの謹慎は思わぬところにも飛び火している。テレビ各局が該当芸人の出演シーンをカットするなど対応に追われるなか、ユーチューバーの「カジサック」ことキングコング・梶原雄太は宮迫と八十島宏行・常道裕史(2700)が出演していた動画2本を非公開に。梶原は生配信で「謹慎中の期間にカジサックチャンネルに露出し続けるというのはちょっとどうなのかな」と理由を語り、「私、カジサックの個人的な考え」と吉本からの要請ではないことも明らかにした。

BusinessJournal編集部

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