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知ると食べられなくなる「サラダ油」の怖い話…製造過程で“化学薬品漬け”

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「Getty Images」より

 

 多くの人たちに好まれ、イタリア料理や地中海料理には欠かせないエキストラバージンオイル。オリーブの実に圧力をかけて絞り取られたオリーブ油のことを指し、古代からこのような圧搾方法でつくられてきました。

 私たちは、キャノーラ油や大豆油、コーン油などサラダ油といわれる食用油を料理に利用しており、ドレッシングとしても使っています。しかし、それらのサラダ油がどのように製造されているかは、あまり知られていません。

 大手製油メーカーがつくるサラダ油は、化学薬品漬けで製造されています。大豆からの油の抽出には、神経毒性のあるノルマルヘキサンという有機溶剤を使います。ヘキサンに大豆を漬けると油が溶出し、その油を加熱すると、ヘキサンは69度以上で蒸発するので、原油だけが残ります。

 この原油にはさまざまな不純物が含まれるため、それを除去します。まず、リン脂質を主成分とするガム質(澱)を除去するためにリン酸を使います。さらに油の中にある遊離脂肪酸を除去するために、苛性ソーダを添加し遠心分離します。脱色には活性白土も使われます。さらに、最終製品工程では酸化防止剤としてクエン酸を添加し、業務用の油には消泡剤としてシリコーンを添加します。

 ノルマルヘキサンは加熱によって蒸発するので、製品には残留しません。しかし、このような有機溶剤などの化学薬品を使って油の抽出が行われていることは驚きです。さらにその後の工程でも、リン酸や苛性ソーダ、さらに活性白土なども使って製造されていることなど、消費者はまったく知りません。このような製造方法は、サラダ油のラベルにはまったく記載されていないので知るよしもありません。

 このような製造方法に疑問を持ち、化学薬品も使わずエキストラバージンオイルのように圧搾手法で食用油を製造している中小メーカーも日本に存在しています。このようなメーカーの食用油もスーパーの棚に陳列されていますが、ラベルには大抵、圧搾で油を製造している旨が大きく表示されています。

 私たちは、カネミ油症事件という食品公害事件を経験しており、今なお被害に苦しんでいる人がおります。この事件は1968年、カネミ倉庫がつくった食用油に製造工程で使われていたPCBが混入して引き起こされた事件です。この事件の教訓に基づいて、化学薬品を使わず圧搾手法で食用油をつくる道を選択したメーカーも現に存在しています。このようなメーカーがつくった食用油の残りカスである油粕は肥料となり、農作物の発育が良いということで農家から大人気となっています。

 日々口にする食用油だけに、化学薬品とは無縁のものを使いたいものです。

(文=小倉正行/フリーライター)

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