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織田信成、モラハラ提訴にスケート界で疑問広まる…浜田コーチの加害行為に具体性乏しく 

文=粟野仁雄/ジャーナリスト
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女性コーチをモラルハラスメントで提訴したと会見を行った織田信成(写真:日刊スポーツ/アフロ)

 プロフィギュアスケーターで解説者やタレントとしても活動する織田信成氏(32)が、自らが監督を務めていた関西大学アイススケート部の浜田美栄コーチ(60)からモラル・ハラスメントを受け、精神的苦痛などで監督辞任に追い込まれたとして、1100万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。

 11月18日に大阪地裁で行われた織田氏の会見に筆者は出られなかったが、織田氏と同席していた代理人の服部真尚弁護士に連絡した上、大阪地裁の司法記者会から訴状を取り寄せて驚いた。2ページ目の「当事者」の項目の「(1)原告 『原告は、プロフィギュアスケーターである』」の部分に、ラフな格好で首に白っぽいマフラーをまいた織田氏の大きな写真が掲載されているのだ。これまでさまざまな訴訟事案の訴状を見てきたが、原告の写真が載っている訴状など筆者は初めて見た。裁判官に「見たことがある人」「正直そうな顔」という印象を与える効果を狙ったのかとも思われる。確かに織田氏は「嘘つき人間」には見えない。

 モラハラについて訴状は、「あらゆる不適切な行為(身振り、発言、行動、態度など)が繰り返し、或いは職場ぐるみで行われ、労働者の精神的、あるいは肉体的尊厳や健全性を損ない、その雇用を危機にさらしたり、職場環境を劣悪化させたりすること」という精神科医M・フランス・イルゴエンヌ氏の定義を引用している。モラハラは職場での地位など上下関係の優位を利用したパワーハラスメントとは異なる。今回、地位的には監督だった織田氏のほうがコーチの浜田氏より上だった。

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織田信成氏の訴状

「まるで子供」「肩入れできない」

 訴状によれば、2017年春頃、織田氏が、関大の練習リンクで「8の字滑走」で一度に5人を滑らせていた浜田コーチに「危険だから3人にすべきだ」と忠告した。浜田コーチは「あんたの考えは間違っている」と激怒して反論したが、他のコーチらとの協議で3人になった。だが、その後、浜田コーチが「監督になって偉そうになった」「(織田氏が)勝手に決めている」などと陰口を叩いたり、織田氏が挨拶しても無視するようになったとする。しかし、選手が真に危険にさらされているというのなら、それを連盟幹部に強く訴えるなり、浜田氏を告発するなど、別のやり方があっただろう。

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