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地元密着芸人・オレンジが「いじめ防止活動」に本気で取り組む理由

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※画像:『笑撃!オレンジのいじめ絶滅計画』(ビジネス社刊)

 名古屋を中心に東海エリアで活動している漫才コンビ・オレンジ。突っ込み担当の田中哲也さんとボケ担当の泉聡さんの吉本興業東海支社所属、結成22年目のコンビだ。

 彼らがユニークなのは、お笑いだけでなく、芸人としての活動を通して、「いじめ防止活動」と「福祉活動」も行っている点だ。

 『笑撃!オレンジのいじめ絶滅計画』(オレンジ・泉聡、田中哲也著、ビジネス社刊)では、この二人が社会貢献派コンビ・オレンジの芸人人生、コミュニケーション活動、いじめの経験について語る。

お笑い芸人・オレンジはなぜ「いじめ講演」をするのか

 東海地方の小学校、中学校、高校、会社の研修などで「いじめ講演」「コミュニケーション講座」を実施し、「いじめ防止活動」を行っている田中さん自身、中学時代から約10年間いじめにあい、芸人になってからも先輩からいじめを受けていたという経験をしている。その体験からコミュニケーションの大切さを講演でも伝えているという。

 TwitterやLINEなど、子どもたちもSNSでやりとりするのが当たり前の今、これらがいじめの温床になっている場合も多い。SNSでは相手の表情が見えず、言葉の真意や感情が伝わりにくいため、相手がどんな気持ちなのか想像しながらやりとりする必要がある。そして、大切なのは実際にしゃべることを優先してほしい、と田中さんは述べる。

 また、しゃべるときに顔の表情が豊かになるように、田中さんは小中学生の講演で目を見開いたり、顔の筋肉を動かす「お笑い顔体操」を行っている。

 表情が豊かになれば、相手にも感情が伝わりやすくなる。いじめを受けていたり、本当に危険信号を出したいときに「助けて」と言えなくても表情で伝えることができる。いつも表情豊かな子が暗い顔をしていたら、周りの人たちも表情だけで察することができるようになるという。

 いじめの講演を通じて、「夢をたくさん持ってもらえるようになってほしい」と述べる田中さん。自身も、いじめで学校生活に挫折し、夢にも挫折しても、お笑いを通して40歳を超えても新しい夢に向かっている。そして、コミュニケーションを通して、人嫌いだった田中さんも人を大好きになれたという。

 笑いを交えながらも真面目にいじめについて語っているオレンジの二人。福祉活動では、介護や福祉の現場に足を運び、タオル体操やストレッチを一緒にするなどの運動を通したお笑いイベントを行っている。

 本書をきっかけに、お笑いを通して「いじめ」と「福祉」の社会活動に貢献しているオレンジに注目してみてはどうだろう。
(T.N/新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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