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マンガアプリ勝手にレビュー…「マンガボックス」は人気作も地道に一日一話で読破可能

文=清談社
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iOS版「マンガボックス」アプリの起動画面

 スマホやタブレットさえあれば、いつでも、どこでも、数多くの作品が読める「電子マンガ」が人気だ。とくに、無料公開作品が多くて、インストールが手軽な「マンガアプリ」は、誰しも1度くらいは利用した経験があるのではないだろうか。

 どのアプリを利用するか、もちろん決め手はメインの「マンガ」の内容や量だが、ストレスフリーな読み心地を求めるなら、チェックしておきたいのがアプリの使いやすさだ。1日に何話まで無料で読めるのか。お気に入りの作品をブックマークできるのか。読む際のスクロールは縦か横を選べるのか……。快適度を左右するポイントはなかなか多いものだ。

 今回は、人気マンガアプリ「マンガボックス」の機能性を、実際に1週間使って検証してみた。

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iOS版「マンガボックス」のトップページ

●マンガアプリ「ebookjapan」のレビュー記事はこちら

アプリやサイトへの無料登録でボーナスコインをゲット!

「マンガボックス」は、横浜ベイスターズでおなじみのDeNAが2013年12月4日から運営している週刊マンガ雑誌アプリ。新人育成をするために編集者は外部(講談社・小学館)から招聘しており、初代編集長は「週刊少年マガジン」の名物編集者だった樹林伸氏だ。

 読者層は当初30代を想定していたそうだが、実際には20代がメインで、男女比は6〜7割が男性。少年誌のイメージを守るためか、過激な表現には自主規制でモザイクがかけられることもある。

 多くのマンガアプリは、コインやチケットといったアイテムがユーザーに配布され、アイテムを消費することでマンガを読むことができる。アイテムの配布量や頻度はアプリによって異なるが、大体1日に1〜2回、1〜5話分が読める量が配布される場合が多い。

 マンガボックスでは「コイン」を使うことによって、読めなかったマンガが“開放”されていくのだが、ほかのアプリと大きく異なる点がある。1日に決まった量、決まった回数のアイテム配布が“行われない”のだ。

 では、どのようにコインを集めるのか。その前に、まずはコインを使わない読み方を説明しよう。マンガボックスは、作品ごとに最初の3〜7話分のみ無料で読むことができ、それ以降はコインを使って読むこととなる。1作品につき1日1話だけ、広告動画を視聴することで開放することができるが、この広告動画視聴ボーナスを使い切った後は、広告ボーナスがリセットされる翌日0時までは、コインを使って読み進めるしかなくなってしまうのだ。

 そこで、コインの集め方としては当然ながら課金が主な入手方法となってしまうのだが、無料で集める方法も存在する。「U-NEXT」や「FODプレミアム」「dマガジン」など、ほかのサービスやアプリへの会員登録をすればよいのだ。これにより、数百コインから、ものによっては数千コインをゲットすることができる。

 登録サービスのほぼすべてが有料サービスではあるが、無料期間が設けられている場合がほとんどなので、期間内に解約すれば料金はかからない。もちろん、ボーナスコインはなんなくゲットできる。1話の開放に必要なコインは30コインなので、1500コイン以上が手に入るサービスへ無料登録すれば、こうしたオトクな方法で50話も読むことができるわけである。

 ただし、無料お試し期間を使えるのは各サイトやアプリで1回だけ。コイン欲しさに、とりあえず登録→すぐ解約という操作をしてしまうと、本当に試してみたい期間にお試しができなくなってしまうので、登録は慎重に行ってほしい。

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他アプリやサービスへの会員登録などで、コインをゲットできる

『鬼滅の刃』や『恋つづ』などが無料で試し読み可

 マンガボックスに掲載されているマンガを無料アイテムだけで一気読みしようとすれば、サイトやアプリへの登録作業が多くなってしまい、なかなか骨が折れるだろう。しかし、「最終話まで1日1話ずつ、じっくりと楽しみたい」という人には、むしろ向いているアプリだともいえる。

 というのも、一気読みには適していないだけで、全話無料で読める作品に限っていえば非常に豊富だからだ。広告動画を観て1日1話ずつ、無料で地道に読み進めれば、完結までお金をかけずに楽しむことができる。なお、完結まで無料で読める作品は予告なく更新され、読んでる途中でなくなってしまうこともあるので注意が必要だ。

 完結までは収録されていなくても、紙のコミックス換算で3巻分程度までは無料で読み進められる作品も多い。テレビドラマが話題だった『テセウスの船』(講談社、「週刊モーニング」にて連載)や、実写映画化も決まっている『弱虫ペダル』(秋田書店、「週刊少年チャンピオン」にて連載)などがそうだ。大人も楽しめるような人気作品が、途中までとはいえそこそこの量を無料で楽しめるのは、このアプリの特徴といえる。

 さらに、右上のショッピングカートのマークを押して表示される「マンガボックス ストア」も注目だ。このストアでは、電子マンガをコミックスの形態で購入すれば、無料ではないが、気になった作品を一気読みすることもできる。

 さらに、このストアにもオトクなポイントが潜んでいる。「マンガボックス ストア」では数多くの作品が「1巻丸ごと無料!」「3巻以上無料公開中!」といった出血大サービスを行っており、試し読みが充実しているのだ。アニメが爆発的にヒットした『鬼滅の刃』(集英社、「週刊少年ジャンプ」にて連載)や、「恋つづ」の愛称で知られる少女マンガ『恋はつづくよどこまでも』(小学館、「プチコミック」にて連載)などの話題作の数々が、無料で試し読みできてしまうのだ。

「続きが気になってしょうがない!」と思ったら、そのままコミックスの購入もOK。「ストア」でコミックスを買う際にも先述のコインが使えるので、うまくコインを使えばオトクに楽しむことも可能だ。

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話題の人気コミック数巻分が無料で試し読みできる

ブックマークページで好きな作品を欠かさずチェック

 話題作が目白押しのマンガボックスだが、右上のアイコンの一番左側、人の顔のマークのアイコンをタップすると、全話無料の「インディーズ作品」のページへ移行する。インディーズ作品のページでは、ここでしか読めない作品と出会うことができ、新たなマンガを発掘する場となっている。なにより、全話無料で読めるのが嬉しいポイントだ。しかし、作品数はあまり多くないので、すぐに読破してしまうかもしれないのが難点。

 これらのインディーズ作品の読み方は縦スクロールだが、メジャー作品のページと、ストアで読める作品はすべて横スクロール。スライドかタップでページをめくることができる。

 アプリ自体のトップページは、縦にスクロールすることでカテゴリー別に分けられた作品の並びを見ることができる。「50話以上無料で読める」「完結まで無料で読める作品」「4月の新連載」「映像化された話題作」といった分け方から、「心に響く大人の恋愛模様」「続きが気になる歴史もの」「ほっこり癒やされる」などの内容による分け方まで細分化されており、作品数の多さを物語る。時には「この作品が読みたい」ではなく、「読みたいマンガの雰囲気」から作品を選んでみると、これまで知らなかった作品を知るきっかけにもなるだろう。

 しかしながらこのトップページの縦スクロール、いつまでも長く続き、筆者は少し見づらさを感じてしまった。検索も、タイトル名でヒットするようになっているので、タイトルを忘れてしまい、キャラクター名などしか思い出せないときは苦労する。筆者も実際、「昨日、グルメマンガのカテゴリーから選んだあの作品、続きが読みたいけど、題名なんだっけ……?」と、思い出せずに悶々としてしまった。

 そんなときに使えるのが、ページの中央下部に表示されるハートマーク。お気に入り登録した作品が表示されるだけでなく、過去に読んだ作品も並べ、かつ履歴のなかから最新話が更新されている作品を教えてくれるなど、自分だけの本棚と化してくれるので非常に使いやすい。作品数が膨大でも好きな作品の更新を見落とさない機能や、気になった作品を思い出させてくれる機能は、思っているよりもありがたいものだった。

 新たな作品との縁を結び、ログもきちんと取っておいてくれる「マンガボックス」。ボーナスコインを駆使すれば、好きな作品をオトクに、目一杯楽しめるかもしれない。

清談社

清談社

せいだんしゃ/紙媒体、WEBメディアの企画、編集、原稿執筆などを手がける編集プロダクション。特徴はオフィスに猫が4匹いること。
株式会社清談社

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