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クルマのスマートキーの“電池切れ”どうする?車内に入れない、エンジンがかけられない

文=萩原文博/自動車ライター
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クルマのスマートキーの“電池切れ”どうする?車内に入れない、エンジンがかけられないの画像1
スマートキーがまさかの電池切れ! でも、大丈夫。対応方法を覚えておけば、慌てずにすみます。

 衝突被害軽減ブレーキや、高速道路などでの追従走行が可能なアダプティブ・クルーズ・コントロールなど、運転支援システムの装着率が高まり、一段と便利になり快適性が向上している現代のクルマ。その便利な機能も、電池切れなどで使えなくなったら一転、かえって非常に不便となってしまうだろう……。

 さて、いまや常識となりつつある便利な装備のひとつに、「スマートキー」を使った「キーレスエントリーシステム」がある。携帯さえしていれば、わざわざキーを出さなくても、トビラの開閉やエンジンをスタートできるという機能である。各メーカーによって名称は異なっており、トヨタは「スマートエントリー&スタートシステム」、日産は「インテリジェントキーシステム」、ホンダは「Hondaスマートキーシステム&パワースイッチ」となっているが、機能はほぼ同じ。

 そこでここでは、この便利なキーレスエントリーシステムが、電池切れによって使用できなくなったときのレスキュー方法を紹介しよう。

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今回検証を行ったのは、スバルのフォレスター。

スマホの近くに置いておくと、キーの電池が消耗する?

 検証は、スバル・フォレスターで行った。スバルでは「キーレスアクセス&プッシュスタート」という名称となっている。この機能は、電池を内蔵したキーから発信される電波と、クルマから発信される電波によってIDコードを認識し、合致した場合にのみドアの開閉やエンジンの始動ができるという仕組み。しかし、電池が切れてしまうとこの機能が作動しなくなり、ドライバーは、運転できないどころか車内にも入れない……ということになる。キーのドア解錠ボタンを押してもドアの施錠が解除されない場合、このアクセスキーの電池切れであることが多い。

 一般的にこの種のキーに内蔵された電池の寿命は1~2年といわれているが、電波を発信するスマートフォンや携帯電話など電子機器の近くに置いておくと、キーが常に電波を発信してしまうため電池の寿命が短くなるので注意したい。なお、使用する電池はコンビニなどでも入手可能なものなので、取扱説明書を見て電池の型番を確認して購入すれば、ピンチは凌げる。

 しかし、運悪く観光地などでコンビニなどが近くにない場合はどうすればいいのか? 救援を頼み、ただ待つしかないのだろうか……。いやそうではない! このピンチを脱する方法がちゃんとあるのだ。

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アクセスキーを見てみると、実はドアの解錠を物理的に行うためのメカニカルキーが内蔵されている。

電池切れのキーをプッシュスタートボタンに近づけると……あれ不思議!

 まず電池切れとなったアクセスキーを見てみると、実はドアの解錠を行えるメカニカルキーが内蔵されていることが多い。このメカニカルキーをキー本体から取り出し、ドアの鍵穴に挿せば、昔のクルマのようにドアを解錠することができる。

 さて、いよいよ運転席に座ったら、メカニカルキーをスマートキー本体に戻して、アクセスキーをプッシュスタートボタンに近づけた数秒後、キーを近づけたままスタートボタンを押すと……なんと! エンジンがかかってしまうのである。

 エンジンが始動できたら、コンビニやディーラーなどに行き、早めに電池を交換してもらうとよいだろう。これは、どのメーカーでも共通の機能なので、ご安心を。そんなこと! と思う人も多いだろうが、本当なのだから仕方がない。プッシュスタートボタンから微弱電波が出ているから可能となる機能なのだ。

 いきなり電池が切れて作動しなくなったら間違いなく慌ててしまう。だからこそ、これはぜひとも知っておきたい情報だ。

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キーが電池切れなので、スタートボタンを押してもエンジンはかからないのだが……。
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あら不思議! アクセスキーをプッシュスタートボタンに近づけた数秒後、キーを近づけたままスタートボタンを押せばエンジンがかかります。

手動でキーの節電機能を設定可能!

 さて、それでは、そもそもキーレスエントリーの電池の消耗を抑えるためにはどのような方法があるのだろうか。以下はスバル車のみの機能だが、各社、操作方法は違えど似た機能は付いている。参考にされたい。

 スバルのアクセスキーは、電池と補機バッテリー保護のため、自動的に節電する機能が働くようになっている。節電機能が働くケースは、すべてのドア(リアゲートを含む)を施錠した状態で、2週間以上キーレスアクセス&プッシュスタートおよび電波式リモコンドアロックを使用しない場合。もうひとつが、すべてのドア(リアゲートを含む)を施錠した状態で、作動エリア内にアクセスキーを10分以上放置した場合だ。これを解除する方法は、運転席のドアハンドルを握ること。運転席のドアハンドルのタッチセンサーに触れるなどすれば、復帰するのだ。

 また、手動で節電機能を設定することも可能だ。つまり、アクセスキーによる電波の受信待機を停止できるのだ。

 その設定方法とは、アクセスキーの施錠ボタンを押しながら、解錠ボタンを2回押すこと。その時に、アクセスキーに内蔵されたLED表示灯が4回点灯すれば、節電機能が開始されたサインだ。これを復帰させたいときは、アクセスキーのいずれかのボタンを押せばOK。

 便利な機能でも、動かなければ意味がない。定期的な電池交換も必要だが、万が一の場合、このマメ知識を知っていれば、ピンチからスマートに脱出することができるのだ。

(文=萩原文博/自動車ライター)

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