NEW

警察にとって“おいしい制度”の「駐車監視員」が多い要注意エリアとは?

文=後藤豊/ライター兼タクシードライバー
【この記事のキーワード】

, ,

警察にとっておいしい制度の「駐車監視員」が多い要注意エリアとは?の画像1
放置車両の確認を行う駐車監視員(「Wikipedia」より)

 数日前、ほろ酔いで乗車してきたサラリーマンらしき客が、ため息をつきながらこんな話をしてきた。

「聞いてよ、運転手さん。この前、都内で10カ所に営業しなければならないのに会社の車が全部使われていたので、仕方なく自分の車で営業したんだ。もちろん、営業先ではコインパーキングに駐車したんだけど、最後にビルの前の道路に駐車したのね。そこはほかの車なんか通らない奥まった袋小路で、通行の邪魔にはならない場所なんだ。でね、20分後に営業を終えて戻ってきたら、『駐車違反』の貼り紙があった。駐車禁止の看板はあったし、俺が悪いのは確かだけど、もっとほかに取り締まるべき危ない駐車があるだろうっての!」

 さらに「その場所なら大丈夫だと、タカをくくっていた」と語り、酒の勢いもあって最後はヤケ気味だったが、それはさておき。

 今のご時世、平日の昼間に都内で駐車違反をすると、かなりの確率で取り締まられる。僻地ならまだしも、特にターミナル駅に近いエリアはハイリスクだ。言うまでもなく、駐車違反を専門に取り締まる人たちが狙っているからである。

駐車監視員が多いエリアとは?

 15年ほど前まで、駐車違反を取り締まるのは警察官の役目だったが、2006年の道路交通法改正で新たに「駐車監視員」が存在するようになった。緑色の制服に身をまとい、違反車両の写真を撮って貼り紙をする光景は、今や当たり前のものとなっている。

 駐車違反の摘発を民間に一任したことで取り締まりが強化され、個人的な体感だが、違反車両は昔より減っているように感じる。コインパーキングのオーナーにとっては、うれしい状況だ。

 そして、「悪質性・迷惑性・危険性の高い違反に重点を置く」との警察発表とは裏腹に、「取り締まりがしやすい駐車違反」に重点が置かれている感じも否めない。

 ある交通ジャーナリストは「駐車監視員とは、警察が民間に任せることで仕事を効率的にした制度です。金は入るし、仕事は減る。警察にとっては手放せない制度ともいえます」と語る。

 以前は警察によるレッカー移動やタイヤロックを目にしたが、これは時間がかかる上に、業者にお金を支払わなければならない。警察にとっては、現在の駐車監視員制度のほうが何倍も効率的というわけだ。

 前出の交通ジャーナリストは、次のようにも話してくれた。

「ヤクザが乗っていそうな黒塗りのベンツは、よほど悪質な駐車違反でない限りスルーするケースが多いと、駐車監視員経験者に聞いたことがあります。後で文句を言われて、トラブルになるのが面倒だからです」

 面倒なトラブルは避けたい――駐車監視員も人の子、というわけだ。

 また、駐車監視員が多いエリアについても聞いた。

RANKING
  • ジャーナリズム
  • ビジネス
  • 総合