
国民一丸となってロイヤルウェディングを祝う気運にならなかったのは、なぜなのか――。
ぼんやりとしたわだかまりを残しながら、ハレの日は到来した。秋篠宮家の長女、眞子さまと小室圭さんの婚姻届が26日午前、受理された。東京都千代田区の日比谷公園では結婚反対のデモが行われた。なお、注目の結婚会見での質疑はなく、報道陣への質問には文書で回答となった。
「『おめでとうございます』としか言えない」
正午ごろ、日比谷公園には130~140人ほどの人々が集まった。プラカードなどを持ち静かに行進した。一団の周囲には、警備・公安部門の私服警察官の姿が目立ち、ある種、異様な雰囲気が漂っていた。デモの様子を見ていた20代会社員女性は顔をしかめる。
「もういいじゃないですか。自分の彼氏やその家族のプライベートなことを週刊誌でディスられたら、ムカつくし、悲しいと思います。本当に眞子さまは大変だったと思います。なんで空気を読んで、“おめでとう”と言えないんですかね」
一方、同様にデモの様子を見た40代の会社員男性は神妙な表情で「小室圭さん、眞子さん、ご結婚おめでとうございます。幸せになってください」と述べた。そして、少し間を置いて次のように続けた。
「いや、こんなふうにメディアに聞かれたら『おめでとうございます』としか言えませんよね、普通。内心? なにか釈然としないというか……。決して、結婚に反対というわけではないんです。ただ、モヤモヤするというか。だからと言って、SNSに書き込むワケではありません。疑問の声をあげたら、いろんな人から誹謗中傷だと怒られそうですしね。
でも、なにもなければ今頃、銀座の百貨店とかで『眞子さまご成婚セール』とかやっていたわけじゃないですか。それが、こんな状況になっているって、やっぱりおかしいな、と思ってしまうんですよ。皇室に関係するデモに実際に参加するって、すごいハードルが高いと思うんですよ。そのデモにこれだけ参加する人がいて、実際に行進が行われているのを見ていると、なんだかなぁとは思います」
報道の問題点と皇室の基本的人権
小室夫妻の会見では質疑応答が予定されていたが急遽、25日夜になって会見方式が変更になった。会見冒頭で眞子さまが結婚に際してのお気持ちを述べた後、質疑応答は行われない形式になったという。