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初めて「つみたてNISA」を買ってみたら、いきなり大幅利益!投資って簡単?

文=武松佑季/監修=高山一惠
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初めての「つみたてNISA」で、いきなり大幅利益!
投資って意外と簡単?(「Getty Images」より)

 マネーIQゼロの筆者が、自腹で投資体験する本連載。前回、ついに「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を積立設定し、ようやく資産運用ライフをスタートさせた。

 連載記事は約3ヵ月ぶりだが、決して企画が頓挫したわけではない。設定してから初回の買付まで2ヵ月のラグがあったのだ。そして初回の買付が完了し、しばらく寝かした後に投資信託資産合計を見てみると、「1万1620円」との表示。評価損益は+1620円、つまり16.2%も増えていた。

 筆者はPayPayのポイントを「チャレンジコース」で運用しており、そちらはこの時点でえらいマイナスだったのだが、こちらは大判振る舞い。「つみたてNISAってチョロすぎないか?」という気持ちと同時に、「100万円買い付けておけば16万円の利益が出たのに!」と切歯扼腕、小金持ちになるチャンスをみすみす逃してしまった。だが、本連載の監修者であるファイナンシャルプランナーの高山一恵さんに優しく諭された。

「つみたてNISAは、年間買付額は40万円、月3万3300円までだから、それはできませんね。それに当然、暴落する可能性もあります。初心者がいきなり大幅マイナスになったらやる気がなくなるので、少額ずつのほうがいいですよ」

 確かにそうだ。そんな簡単にお金を稼げるわけがない。そして、2回目の買付後に再び投資信託資産合計を確認すると、「2万813円」。まだプラスだが、しっかり前月よりも成績が下がっていた。なるほど、甘くはないようだ。

初めて「つみたてNISA」を買ってみたら、いきなり大幅利益!投資って簡単?の画像2

 とりあえず、少ないながら安定して利益は出るようなので、これはしばらく放置しておくことにする。さらに、連載記事のネタとして、自腹で苦しいが追加で別の銘柄を購入しようと思う。ちなみに、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は アメリカの株式市場全体に投資しているイメージ。アメリカは世界的な企業も多いので、初心者でも買いやすい銘柄らしい。では、次に買うとしたら何か。

「どの国の株価指数が上がるかは、世界が混沌としていてなかなかわかりません。ですので、今は国際分散投資が基本になっています」(高山さん)

 いつアメリカとロシアが戦争するかわからない。そうしたら、アメリカ全賭けのS&P500だって暴落する可能性は否定できない。重ねていうが、この投資は自腹だ。暴落はイヤだ。

「では、『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』はどうでしょう。前回お話ししたとおりeMAXIS Slimシリーズは信託報酬が安いですし、この8資産均等型は『国内株式』『先進国株式』『新興国株式』『国内債券』『先進国債債券『新興国債券』『国内リート』『先進国リート』の8種類の資産を、それぞれ12.5%ずつ均等に投資している投資パッケージで、バランス良く分散投資できます。

 リートとは不動産のことで、賃貸やショッピングセンター、事務所、物流倉庫などへの投資です。債券とは国や企業などが投資家から資金を借り入れて、満期となると投資家へその元本に利息をつけて返してくれる有価証券のことです。基本的に株と債券の値動きは相反する動きをするので、この投資信託は、リスクを低くしながら安定的に資産を増やせる可能性が高いです」(高山さん)

 おお。今回もよくわからないが、幅広い資産に分散投資をすることが良いらしいので、コレに決めた。さっそく毎月5000円積み立てる設定を完了。これで「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と合わせて毎月1万5000円吸い取られることになった。いくら将来のためとはいえ、木っ端ライターがこのペースで投資をしていて大丈夫なのだろうか。

初めて「つみたてNISA」を買ってみたら、いきなり大幅利益!投資って簡単?の画像3 せっかく投資を始めたのだから、株価指数の見方も覚えたい。現在、筆者が買い付けているS&P500は米国市場全体の値動きを掴むのに有効とのこと。「eMAXIS Slim  バランス(8資産均等型)」は、いろんな指数にからんでいるらしいので割愛。よく聞く日経平均株価というのは、国内トップの業績を誇る225社の株価を元に、算出する指数のこと。東証株価指数、通称「TOPIX」は、2022年4月までは、東京一部に上場しているすべての会社の時価総額を元に算出された指数のようだ。

 ちなみに、今年4月4日から東京証券取引所は新市場に再編された。従来は東証一部、東証二部、マザーズ、JASDAQ(スタンダード、グロース)という区分で分けられていたが、新たにプライム市場、スタンダード市場、グロース市場という3つのカテゴリーとなった。それに伴い、TOPIXの構成銘柄も見直されているとのこと。

 プライム市場にいると、どんなメリットがあるのか。すごくザックリいうと、プライム市場のような“一軍”にいると投資する側の安心材料になるので、たくさん株を買ってもらえて資金が集めやすいらしい。ただし、逆にここから落ちるといろいろ大変なのだとか。サッカーで、J1からJ2に落ちるとスポンサーが撤退してしまう、みたいなことなのだろう。

 ということで、筆者も今後は『報道ステーション』を見る際、大好きな“熱盛”のコーナーが終わったらチャンネルを変えるのではなく、番組最後の経済ニュースで株価指数を確認していこうと思う。だんだん投資家らしくなってきたような気がする。

(文=武松佑季/監修=高山一惠)

●監修=高山一惠/(株)Money&You取締役/ファイナンシャルプランナー
CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DCプランナー1級
慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立し、10年間取締役を務めた後、2015年より現職へ。女性向けメディア『FP Cafe』『Mocha』の事業に注力。全国で講演活動・執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。
<主な著書>
『はじめてのお金の基本』(成美堂出版)
『はじめての資産運用』(宝島社)
『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂)
『税制優遇のおいしいいただき方』(きんざい)

武松佑季/フリーライター

武松佑季/フリーライター

1985年、神奈川県秦野市生まれ。編集プロダクションを経てフリーランスに。インタビュー記事を中心に各メディアに寄稿。東京ヤクルトファン。サウナー見習い。

Twitter:@yk_takexxx

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